第5話 好きな話になると人って止まらなくなるよね。

 このオタという世界に入り始めて1ヶ月。

 まだ慣れないことだらけだけど、分かってきたこともある。

 しかし、好ちゃんのマシンガントークには慣れてない。

 前回も声出さん?織地声さん?

 頭にハテナがつく言葉だらけだ。

「尊ちゃん。大丈夫?」

「あぁ、うん。まだ始めたばっかでよくわかってなくってさぁ。」

「そっか。ごめんね。わかんなかったよね!大丈夫!私が手取り足取り教えてあげるから。」

 そう言ってグッとサインをされたけど、何が大丈夫なのかよく分からない。

 けど、好ちゃんが楽しそうに話している姿を見れて、ちょっと嬉しい。


 …そう思ったのは一瞬だった。

 先程のようにマシンガントークが止まらない好ちゃん。

 だんだん分からなさ過ぎて頭が痛くなってきた。


 そして、とうとう撃沈してしまったのだった。

「尊ちゃ〜ん(泣)起きて〜!」

「チーン…」

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