吉屋信子の戦前長編小説について(17)昭和5年から支那事変までの作品(15)~理想の良人
今回も「報知新聞」掲載の作品。
なんですが、長丁場のだらだら感が強い話かな、という……
これは掲載の日がはっきりしてます。
https://plaza.rakuten.co.jp/edogawab/diary/201806190003/
一応これは「性格の違う三姉妹」ものでもあるんだけど、ここでは一人、母親が違うってのがミソですがね。
それと一応三角関係もありぃの、家の中の権力争いだの、……なんですがね。
まあ何だかんだで登場人物の中だけで全ては終わるのですが。
ただちょっと長女の死で親/保護者が改心してしまうあたりは、最初の作品「地の果まで」と一緒だな。
純子さんと馨さんのWヒロインの話だけど、仕事を選ぶ馨さんが好きになっていた潔くんに何も気持ちを告げないのは何だなあ。
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