どれほどの時が過ぎたのだろう。

暗黒の氷河期は予見されていた。

しかし、宇宙へ登れるノアの方舟はとても全ての生き物や植物を救う事は出来ない。

限られた人種、

限られた仲間、

限られた家族だけが方舟の乗船切符を手にしていた。

彼らは地球が暗黒の氷で覆われるのを見届けた後、巨大な宇宙ステーション内で地球と変わらない生活をする事が出来た。

しかし、それもほんの100年程度。

そこから彼らは幾度も危機を迎えるのである。

地球がようやく新たな太陽の陽を浴びた時、彼らの閉鎖地獄から解放の歓喜が古くなってボロボロになった方舟に響き渡る。

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