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※個人の感想です
木魂 歌哉
くも（1）
”俺（おれ）はくもが嫌（きら）いだ”
ああ
多分（たぶん）嫌（きら）いな人（ひと）は多（おお）いだらうね
”いやきっと君（きみ）は違（ちが）うことを指（さ）して云（い）ってる”
”気（き）がする”
”なんとなくだけど”
と云（い）うと？
”あんな大量（たいりょう）な奴等（やつら）が頭上（ずじょう）を蠢（うごめ）いているかと思（おも）うとゾッとするんだよ”
”奴等（やつら）よってたかって集（あつ）まりやがって”
”チッ”
”まるで野次馬（やじうま）だぜ”
”ウザいったらしない”
想像（そうぞう）したくない光景（こうけい）だ
ウザい、では済（す）まされんね、それは
”想像（そうぞう）するも何（なに）も”
”目（め）の前（まえ）がそれじゃないか”
何（なん）だって？
”ほら”
ポツリ、ポツリ
”俺（おれ）が悪口（わるぐち）云（い）うから泣（な）き始（はじ）めやがった”
そっちの方（ほう）だったか
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