第79話【ナーカ教国の新しい船出】

<<スポック視点>>


マサル殿が、ナーカ教国から戻ってこられました。


ナーカ教国は大変だったようです。


教皇の弟で、宰相をされていたレイ様がクーデターを起こしたとか。


マサル殿が協力して鎮圧したそうです。


あの人は、何なのでしょうかね。


マサル殿は、新しく宰相になったカイヤ様と一緒に空を走って帰って来ました。


カイヤ様は、魔族だそうです。


わたしもカイヤ様と話しをさせて頂きましたが、

魔族って思っていたイメージと違って、普通ですね。


まぁ、マサル殿と一緒に空を飛んできて、今も豪快に樽で酒を飲んでいる姿を見ても、普通って言ってしまうわたしは、かなり毒されている気もしますが。


ナーカ教国の国際連合加盟については、満場一致で承認されました。

ナーカ教国を頼っていた小国2国もです。


ハーン帝国は、ナーカ教国、モーグル王国に分割・併合されることになりました。


モーグル王国側は、全力で拒否していましたが、立地の都合上しようがないですね。


元ハーン帝国民は、ナーカ教国に入る際、過去の洗脳は解かれているはずなので、モーグル王国に対する意識は変わっているはずです。


たぶん………


まぁ、国際連合としては全力でサポートしますからね。


とにかく、これで大陸にある全ての国が国際連合に加盟したことになります。


ナーカ教国、旧ハーン帝国、他2小国にもカトウ運輸の物流センターが設置されることになっています。


先程、カトウ運輸番頭のヤングさんが挨拶に来られていました。


一気に3ヶ国に展開ですね。

マサル殿は、既に現場で街道の整備や物流センターの建設を進めているようです。


ヤングさんも大変ですね。

カトウ運輸ご自慢のトラック馬車で、疾走していきましたよ。


モーグル王国の陳情から始まった一連の騒動、上手く落ち着いて事務局としても、ほっと一息です。


アーノルド様とアニスさんを誘ってお茶でもしましょうか。



第3章完

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