四月十二日
読んだ本
☆『悪役腐令嬢様とお呼び!』節トキ
☆『図南の翼』小野不由美
大人たちは身勝手で、私は夢ばかり見ていると言う。そういう私も、子供と言えない歳。夢ばかりで、何も起こさないの、わかってるくせに。ちょっとは手伝ってほしい。私、馬鹿だから。馬鹿だから。馬鹿だから。
「自分で考えろ」
私の頭じゃ、どれだけ考えても足りないみたい。馬鹿なんだ。わかってるでしょ。
10年後を考えてみてって言われて、私お店開きたいって言った。いいじゃん。やった。
母に言ったら、夢ばっかり。実用的なことを学んでって。知らないよ。教えてって言ったら「美容師とか」って言われた。やだ。「文学って何よ。将来にどう繋がるの?もっと考えなさい」「だからお店だって言ったじゃん」「どこからそのお金があるの。それも勉強して、なるんでしょ」「(美容師も勉強しないとだよ……)」
何をやっても駄目だって言われるような気がして、苦しい。馬鹿だから?馬鹿だからなのね。(せいぜいお前なんて、地球のゴミなんだ。私がそれでもゴミのあなたを養ってるのは、産んでしまったから。被害妄想。被害妄想。声が聞こえる。苦しい)
大人になると、みんな一人暮らしをして、仕事をして、夢を叶えたり敗れたりさせながら、自分の幸せを見つけていくんだと思ってた。違うみたい。わかってるけど、少しでも、その道を進んでみたい。嘘、進んでみたかった。過去形。
私はぼーっとしていて、いつも眠っていて、何も考えてない馬鹿、大馬鹿だと言われた。自分では自分はものを考えられる人間だと思っているけど、実際は大馬鹿だと、母に言われた。そうなのかもしれないと思ってしまう自分が嫌い。
クエストみたいに、進む道が決まっていればいいのに。普通の学校に通って、大学に入る知識があったらって、いつも考えてしまう。
私は何者でもないってことは、自分が一番知ってる。だからこそ、何者かになりたい。けど、何者かになる必要、あるのかな。わからない。
血垢色しか、見えない。空色を欲している自分がいる。空色。透明。手を伸ばしても、届かない天と、存在を教えてくれる地の圧力。弓の形に、空一杯、雁の群れ。川のせせらぎが耳に入っては、心安らぎ。身の汚れが落ちてゆく。雲無く、風無く、己も居ない。ただ、自然があるのみ。ただ自然があるのみ。無。否、有。
どうして、ループばっかりしちゃうんだろう。進んでいる気がしない。行動してないから? むーん。できないんだよなぁ。できなっていうことで怠けてるの? むーん。これでも必死こいて生きてるんだけど。なんでだ。苦しい。
理想と現実がマッチしていなくて、苦しんでいる状態ですね。→ わかってるわ。ばーか。
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