159.心の膿の塊がゴロっと出た話

 おはようございます。昨日は踏んだり蹴ったりの無雲でした。

 ワードプレスが二種類あったという罠に見事嵌り、タバコ値上げのニュースに落胆し、そして極めつけはオーディオストックコンペ不採用の通知。



 張りつめていた糸が、プツっと切れる音がしました。



 父が寝た後、母に時間を作ってもらって、今の私の想いを聞いてもらう事にしました。というか、それはもう泣きながらの感情の吐露でしたが。



「私は環境に甘えている」

「おいたんと両親に負担ばかりかけている」



 この二点を細かくグダグダ言っていたような気がします。母はひとしきり私の話を聞いて、こう言いました。



「無雲が焦っているのは見ていて分かる。でも、焦っても仕方ない。焦るからこそコンペでも無雲らしい曲が出来なくて落ちるんじゃないの?」

「お金お金って言うけど、実績も無い素人がいきなりいっぱい稼げるほど世の中甘くない。今までに数千円でも振り込みがあっただけ良くやっていると思っている」

「焦って色々手を広げるからミスも出る。とりあえず腰を据えて音楽だけやってみたらいいんじゃないの?」

「お母さんは、無雲が元気に笑って毎日を過ごしてくれているだけで嬉しい。そこにお金は求めていない」




 書いてて思い出し泣き無雲です。母からいっぱい愛のこもった言葉を貰いました。




 そして、私の中から膿の塊のような言葉が出ました。



「私だって、病気で十何年も無駄にしなければ、もっと前から音楽業界でキャリアを積めていたはずなんだ!!」




 ゴロっと音を立てて出た膿の塊はこれでした。



 今だから書けるけど、私は元カレK君からこんな話を聞いていました。



「〇〇先生(音楽業界の偉い人)が、うちらが卒業したら無雲さんを自分のスタジオに入れようって思ってたらしいんだよね。でも、無雲さん倒れちゃったから無しになったんだ」



 この言葉は、私の中でずっと塊になっていて、「もしもあの時学校に行っていたら」という後悔として、重い重い心の枷になっていました。あの時の私の心の弱さは、私が音楽人としてキャリアを積む事すら潰してしまっていました。




 やっと音楽が出来る環境になった今、私は結婚もして自力で生活しなければならない立場になりました。メンタルの病気も回復傾向で、思うように動けるという事は私の喜びと自信になり、もっと動きたい・もっと稼ぎたいという焦りになってしまいました。



 

 自分の中で、音楽人としては周囲に二十年遅れを取ってしまっているという感覚があります。そこを巻き返そうとすればするほど空回ります。




 昨日の母の言葉は、私に「少し余裕を持って行動しなさい」というメッセージとして心に響きました。




 私を追い詰めていたのは、私自身なのです。



 いっぱい泣いて、自分の心の中でどろどろしていた感情を全て吐き出した事で、私はかなりスッキリしました。自分の弱さを認めて吐き出すという事は、恥ずかしい事ではないな、とも思いました。




 今日からまた、新たな気持ちで仕事と向き合えそうです。



 ありがとう母、ありがとうコメントをくれた皆様!!



 無雲は起き上がりこぼし的に回復が早いので、大丈夫ですよ~!!(^^)v♡

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る