うんばんうる

そのい蒼湖

留学準備

はじめに

 人生で初めて海外留学を経験してみて、わからないことだらけで、本当に手探りでした。

 旅行で行くのと実際に住むのとはまったく違い、留学をするのだ!と決意してからの数ヶ月間は、インターネットで検索ばかりしてました。

 同じ国に留学したことがある日本人のブログが一番参考になったと思います。

 良いことばかりじゃない、悪いことも赤裸々に、そして写真付きで具体的に書いてあるからです。

 今はこのサイトで写真や画像をアップロードすることはできませんが、今後もしアップロードできるようになったら、写真も掲載していこうと思います。


 この体験記でも楽しかったり面白かったり心がほっこりしたという経験だけでなく、私が後悔したことや失敗したこと、理不尽な目にあったことも記録していこうと思っています。

 ここを訪問してくださった方々が、もし韓国や他の国に留学を考えていて不安を抱えているのなら、失敗も後悔もある私の体験を読むことで、当時の私が感じていたような不安が少しでも軽くなればいいなと思います。

   

 学生でもなく、けっこういい年の私が、会社を退職してまでお金と時間をかけて留学したからには、よほどの理由があるのだろうと思われがちですが、まず私が韓国語を勉強しようと思ったきっかけは、ファンである韓国人俳優が話していることを、通訳なしで理解したかったからです。

 海外の芸能人が好きな人達は、私と同じ理由で外国語を学んでいます。 

 どこにでも転がっているような、よくある理由です。

 韓国に語学留学しようと思ったのは、勤めていた会社が多くの新規顧客を開拓した為、業務が煩雑過多になり体を壊してしまったこと、何年か前から韓国語を独学で少しずつ勉強していたので、仕事に生かせるのではないかということ。

 そんな安直な考えから十年間勤めていた会社を退職し、韓国に留学することを決意したのです。

 

 で、仕事に生かせたのか? 

 生かせません!

 韓国語を生かせる仕事というと、韓国に就職するのも一つの方法ですが、韓国は韓国人の失業率が高く、外国人を雇用することで国民の雇用が少なくなってしまうという懸念から、外国人の就労がとても厳しいです。

 就労ビザをなかなか発給してもらえません。

 その為、企業や店では就労ビザを持っている人(韓国人と結婚している人やワーキングホリデービザや一般研修ビザなどを持っている人)を採用したがります。

 簡単な文書の翻訳ができればと思い、フリーランスのサイトに登録したこともありましたが、韓国語ができる日本人は多く、その人達同士で仕事の取り合いになります。

 私が今住んでいるところは、仕事に韓国語の能力を求められる求人はほとんどありません。

 そしてたった半年間の語学留学の実力だけでは、求人があったとしても採用されません!

 

 日本に帰ってきて韓国語に関する職種に就業するのは難しいという現実を突きつけられたわけですが、ただ韓国留学の良いところは、ヨーロッパやアメリカより留学費用が安いということ。

 韓国語は日本語に似ているので習得しやすいということ。

 ご飯も美味しいです。(辛いものばかりじゃないです)

 コンビニも日本食のお店も充実していて、初めて海外生活をするにはとても便利でした。

 しかし物価は高かった!

 それはほんとーに誤算でした!!

 半年間無収入の私はソウルの物価高騰のせいで、ビンボー留学生生活を強いられたわけですが……

 脱線しましたが、日本に近いのでもしもの時もすぐに帰ることができるということ。(帰省する費用も安くすみますし、時差もありません)

「留学をした」ということでステータスを高めたい人や、韓国が好きな人、どこの国でもいいから外国に住んでみたいとか、外国の人達と交流したい人、学ぶことで人生を豊かにしたい人など、日本人留学生が多く、近場な韓国はちょうどよいのではないでしょうか。

 ちなみに語学留学は韓国人よりも、同じく韓国語を学びにきている別の国の人達との交流のほうが主体となります。

 様々な国籍の生徒達が、一つの教室で韓国語を勉強し、韓国語で会話する——そんなところも留学の醍醐味ではないでしょうか。



 二点ほどお断りをしておきます。

 悪いこともありのままに書きますと先に宣言しましたが、留学斡旋会社についてたびたび批判文が出てきますが、この企業の営業を妨害するものではありません。

 たまたま私を担当してくださった職員の対応が悪かっただけかもしれませんし、この留学斡旋会社のおかげで面倒な手続きを簡単にすませることができたので、感謝しています。

 それからここに記録される内容は2015年から2016年の情報で、ネットによる情報もあります。

 私の記憶もあやふやになり出してるし、ネット上の情報は不確かなものもあるので、鵜呑みにせず、正確な情報を知りたい方はしかるべきところで調べてください。


 最後になりましたが、「うんばんうる」をチラリとでも見てくださった方、ざっと読んでくださった方、熟読してくださった方、訪問してくださった方すべてに御礼を申し上げます。

 

 

 

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