エルアラメイン真の試練第1階層

俺達はエルアラメインの真の試練のダンジョンにいた


 今回は俺と南の二人でダンジョンに入れた


 俺はすぐ偵察ゴーレムで地下1階層を偵察した


「この階層はスケルトンとバンパイアだけだね」


「良かった」


「南は怪我をしない様に気をつけてね」


俺前衛に南後衛の陣形を整えた


 スケルトンが現れた


「南、魔法で援護頼む」


俺は倉庫から短剣を出す


 スケルトンと短剣で戦う


『シュバリエアーツ』


剣技「シュバリエアーツ」を唱えると爆発的に身体能力が上昇する


 筈だった


「あれ?


 スキルが使え無い!」


「?」


南が不思議そうな顔をする


でも、なんとかスケルトン3人を倒した


 俺の実力はこんなものじゃない筈だ


「どうしたの高野君?」


「ああ、前のダンジョンでもらったスキルを使おうとしたら、使え無かった」


「ステータス確認してみましょう」


南は頭がいい。確かにそれが今一番重要だ


「うん」


俺は自身のステータスウィンドウを開いて確認した


 無い


 アルナロック真の試練のダンジョンで手に入れたスキルがない


「『空間転移』も『空間跳躍』も『シュバリエアーツ』もない」


魔道書グリモアで覚えた魔法もだ


「レベルはかわらない」


 どうやら、スキルだけリセットされた様だ  


 ダンジョンに入ると他のダンジョンで覚えたスキルは無効になるらしい


「新しいスキルもらえても古いスキルは消えてしまうのかな?」


「わからない。ダンジョンから出ると復活するのかな」


「そうだといいわね」


☆☆☆


俺はすっと倉庫から女性用拳銃グロック26をだした


「え?


 高野君、今、その銃何処からだしたの?」


「倉庫からだよ」


「そ、倉庫?」


「収納魔法が使えるんだ」


「倉庫には新鮮な食材も入っているから、


 美味しいご飯作れるよ」


「......高野君、便利すぎる......」


南は少しヒキ気味だ


「これ、持ってて」


俺は護身用の銃を渡した。そして使い方を教える


「ありがとう。私の為に......


 でも、プレゼントはもうちょっと可愛い物が欲しかったな」


「ご、ごめん。急で、これしか用意できなくて」


「はは、高野君は昔から変わらないね。冗談よ


 それより、バンパイア倒しましょう」


「うん」


俺達はバンパイアを倒して行き、階層主の部屋に着いた


扉を空けると奥にバンパイアロード、 


 南は攻撃魔法をぶっぱなす。俺は最初から銃撃


 そして取り巻きのバンパイアが3体いた


 俺は銃にホーリーのエーテル弾を装填していた


『瞬』


瞬歩で移動、有利な位置に移動


 続けて9発撃った


 銃声がこだまする


 連続射撃。ホーリーのエーテル弾は威力絶大だった


 たちまちバンパイア3人が消える


「次、バンパイアロード!」


俺は更に6発バンパイアロードにホーリー弾を撃ち込む


 半分かわされた。バンパイアロードはかなり敏捷だ


 南が『ホーリー』の魔法を唱える


「この世ならざる者どもよ 歪みし哀れなる者よ 我の浄化の光もて 世界と世界を結ぶ彼方へ消え去らんことを


 『ホーリー』」


南の攻撃魔法がバンパイアロードを襲う


 かなり効いている


 俺がバンパイアロードの胸に短剣を突き立てた


 バンパイアロードが消えていく


 バンパイアロードが消えた後、魔法陣が発生し、


 魔道書グリムノートが2冊現れた


「「やったー」」


俺達は休息の間に入った


「今日は早いけど、宿泊にしよう」


「そだね。時間が中途半端だわね」


「そういえば階層主倒した時の魔道書読まなきゃ」


俺達は魔道書を読んだ


 魔道書を読み終わると魔道書は消えていった


「あ!


 『ホーリー』もらえた」


これで無詠唱で対アンデッド用攻撃魔法が使える


「俺にはありがたいな。前のダンジョンのは忘れちゃったから」


「私もありがたいわ


 バンバン無詠唱でホーリー唱えられる」


「そうだね。俺にとって攻撃魔法は牽制だし、


 たくさん唱えたら、マインドダウンする」


「南1日どれ位ホーリー唱えられるの?」


「多分10回位かな」


「高野君はどれ位?」


「ホーリーは唱えた事がないからわからないよ」


「フレアアローとだいたい同じよ」


「なら、100回位かな」


「え?」


「フレアアローなら100回だから」


「は、はは


 もしかして、高野君最強?」


「うーん。銃も使えるし、多分、救世主の中では一番」


それから俺は倉庫からテーブル、椅子、食器、調理器具を出した


「た、高野君」


「ベッドも意したよ」


にっこり笑ったけど、南の笑顔が引きつっている


「高野君便利過ぎ!」

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