第2階層攻略とミスリル銀の弾丸
目が覚めた。俺の頬には涙の後があった
夢で須田にこのダンジョンに落とされる夢を見たからだ
俺は起きると急いで休息の間に入った
休息の間で俺は食事をした。収納魔法が役にたった
干し肉や保存食で食事を作った
「あれはどういう事だったんだろう?」
俺は1人、自問自答した
銃撃と魔法の関連性
弾丸でイービルアイの防御力が弱くなったのか?
これからどうしたものかな......
これから銃の効かない魔物がどんどん現れる。どう対処するか......
「弾丸を作ろう。普通の弾丸じゃ無い。魔力を込めたミスリルの弾丸を」
俺は自分にいい聞かせた
出来るだろうか?
愚問だった。出来なければ死ぬだけだ
ミスリル銀は魔力を帯び易い
戦士職の剣に魔法使いの魔力を帯びさせるとイービルアイみたいな魔物には有効だ
試練の塔で島村がイービルアイを剣で倒した時は
南の魔法の魔力を帯びた剣で斬ったから倒せた
だけど、ミスリルは魔力を帯び易いけど、
放散し易い材質だ。座学で習った
ミスリル銀の弾丸に魔力を帯びさせて、
魔力を封じる材料でコーティングすれば......
「でも、そんな材料あるのか?
聞けばいい!」
俺は神ちゃん37号の事を思い出した
これから話してみよう
神ちゃんを呼びだした
「神ちゃん」
「はい。なんでしょう。高野さん?」
俺は思わず苦笑したが、あまり時間も無いので色々神ちゃんに質問した
「イービルアイには何故弾丸は効かないの?」
「イービルアイは精神生命体です。
姿は目視出来ますが、本体は魔力の核にあります
物理的な体を持たない魔物は銃や剣などの物理攻撃に強い傾向にあります
イービルアイを撃っても魔力障壁に当たるだけであまりダメージを与える事は出来ません」
「全くダメージを与えられないの?」
「いえ、全くではありません。極大なエネルギーなら魔力障壁を破れます」
「銃弾はイービルアイの魔力障壁にどれ位効果があるの?」
「具体的に言うと今日の高野さんの銃撃で約半分になっていましたよ」
俺は理解した。だから、イービルアイを倒せたんだ
「イービルアイにはどんな攻撃手段が有効なの?」
「攻撃魔法か魔力がこもった剣などが有効です」
「なら、魔力のこもった弾丸は?」
「もちろん有効です」
「ミスリルの弾丸に魔力を込めて
何か魔力の拡散を防ぐ材料でコーティングしたいんだけど、
何かちょうどいい材料無いかな?」
「それならばクロム鋼が適切です
クロム鋼は魔力をほぼ完全に遮断します
それに、クロム鋼は高温になるとイオン化して
簡単にミスリル銀にコーティング出来ます」
「神ちゃんありがとう」
俺涙が出てきた
「神ちゃんありがとう。又、後で色々教えて」
そういうと俺は黙々とミスリル銀の弾丸と薬莢を作った。
およそ200発。それを弾倉に詰めた
俺は銃弾を弾倉に詰め終わると、
銃の分解掃除をして、弾倉を装填する
そして、壁に向かって撃つ
大きな銃声
「よし、大丈夫だ」
俺は自分の作った弾丸が自分の銃で正常に作動するのを確認した
そして、ミスリル銀の短剣を錬成し、魔力を込め、クロム鋼でコーティングした
「生きて帰りたい......」
俺はこのダンジョンで何度目かこの言葉を口にした
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