【世紀末】医療崩壊とブラック労働【もうムリ】

 昨年からメディアでも散々言われていましたね、医療崩壊。

 入院出来ずに、待機中に亡くなる方も出てきて、結局現実のものとなっています。今まで何をやっていたんでしょうか。『お前はもう死んでいる』といったところです。

 日本の病床数は世界一と言われています。OECD加盟国平均の三倍近くあるそうです。

 にも拘わらず、患者が入院出来ない事態となっています。原因はいろいろと指摘されています。

 民間病院が受け入れを拒否している、というのもその一つらしいですね。

 まあコロナ患者を受け入れて、クラスターにより病棟全滅なんて事態になったら、病院潰れるだけじゃ済まないですからね。補償はどうするのか、訴訟にどう対応するのか、その辺もクリアしないと、受け入れは難しいのではないでしょうか。

 スタッフの確保も困難です。

 元々、医師の長時間労働が問題となっていました。聖路加国際病院が2016年に、労基署から是正勧告を受けた際には、月200時間オーバーの時間外労働をしていた医師もいたとのことです。

 日本の医療を支えていたのは、実はこうした一部の医師による長時間労働だったんですね。決して制度的に優れていたという訳でもないようです。

 そのため、多くの医師は、薄給の病院勤務(特に公立)に見切りをつけて、起業する訳です。その方がお得な仕組みになっているんですね。

 平時が非常時みたいな状況で、本当に非常時になったら、破綻するのは当然です。これは学校などでも同様の状況だと思います。いじめを認知しても、対応する暇がないというね。

 当直では、アルバイトで回している病院も多いようです。専門の派遣会社があるんですね。自営や勤務医が、週末だけ別病院でバイトする、というケースもよくあるようです。ハコはプレハブでもいいようなので、スタッフはやり繰りして捻出するしかないでしょうね。

 クリニックは週一で休んでもらう。クリニックから一般病棟で応援、一般病棟からコロナ対応へ回す、とかね。

 或いはホテル、温泉地、公的な研修所などの施設にICUを設置する。部屋はスタッフの宿泊に使用。大学病院などが運営。スタッフは徴発して、期間を決めて従事してもらう。一カ月連勤で、二週間は自主隔離、とかね。宿泊施設も稼働できて一石二鳥ではないでしょうか。

 期限付きで交代制にすれば、スタッフも集まる、かどうかは知らん。

 日本人というのは、中々自分から手を挙げる人は少ないんですね。スタンドプレーは嫌われるし、岩田医師のような人はウダウダ言われちゃいますからね。

 でもやれと言われれば、やる人がほとんどではないかと思います。そして周りがやっていると、みんながやる。皆さんオファーを待っているんだと思いますよ。そういった仕組みづくりは、医師個人ではなく、政治や医師会の仕事なんですけどね。

 読者の皆さんも気を付けましょう。

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