第157話 急激な減少
ある現象が起こった場合、一般には1つの主因と少数の副次的原因が組み合わさっている場合が多い。いくつもの原因が5個も10個も組み合わさっている例は少ない。
第5波の急激な減少の原因がわからない。
これは、かなり気持ちが悪い。
ワクチンは当然効果がある。
ウレタンマスクを不織布マスクに変えた場合も効果はある
感染者数が増えたことによる行動変容も効果はある
ただ、感染者数のグラフを見ると、SIRモデルの大規模感染状態に似ている。
無理やり、以下の過程を考えてみた。(正しいかどうかは不明)
● ワクチン2回接種の人は除外(ブレイクスルーも無視する)
● 対象はワクチン未接種の人
Gr 1 デルタ株に感染しやすく、発症しやすい人達、 人数は、全国で第5波の感染者の総数+α程度
Gr 2 感染はするが、発症しない人(不顕性感染) 多数
Gr.1の人はどんどん感染して発症して隔離される。これによりGr.1の未感染の人は顕著に減っていく。 Gr.1の未感染者が減っていけば、新規感染者はピークアウトして、急激に減少する。 Gr.1の感染爆発で、検査業務が回らなくなるので、Gr.1の感染者数がだけが見える結果になり、ここから、感染力の強さも推定される。第5波のグラフは、このGr.1の結果が反映される。
Gr.2の人は検査も、積極的疫学調査の対象にもならないので、どれだけ増加したかわからない。 これにより、デルタ株の免疫を獲得した人が増える
これは、ワクチンの接種率が上がったことと同じことになる。 Gr.2の感染者数がどうなっているかは検査しないとわからない。
2つの結果を合わせると、現在の日本はデルタ株に対しては、ワクチンの2回接種数以上の数の免疫を獲得した人がいる可能性がある。
この例が正しいかどうこは別にして、得られたデーターをそのまま信用すると、データーになっていない部分を見落とすことがわかる。常に、何が測定できていないかを、注意しておく必要がある。
第5波の感染者に共通する点はあるか?
不顕性感染の人に共通点はあるか?
未接種の人で、市中で、どれくらいの人が、感染して免疫を獲得したか
正しい理由は、きっと、西浦先生たちが解明してくれるだろう
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