第98話 雉も鳴かずば
「Go To が感染を広げているというエビデンスはない」といったばかりに、 科学クラスターが動き始めた。 都合の悪い事実を「エビデンスがない」といって否定するのは、悪手。
「エビデンス」を出されると、簡単に破綻する。
感染症の専門家、数理疫学の専門家、統計学者、物理学者、アマチュア科学者が、色々分析を始めた。研究者や理系オタクは天邪鬼なので、「できない」とか「証拠はない」といわれると、萌えるのである。
もともと、感染症の伝播基本モデル(SIR)は、
感染者の増加=比例係数×未感染者数×非隔離の感染者数
なので、変形すると、人流(人の移動量)の自乗に比例する。Go Toのように人の移動を促進する施策は、感染を広げる原因になるのは常識であるが、実際の数値を分析すれば、意外に簡単に、Go Toが感染を広げている要因のひとつであるエビデンスが出てくるだろう。
Go To を利用して発症が確認された数は少なくても、影響がないエビデンスにはならない。Go Toで旅行して、旅先で無症状で、他人を感染させ、、ここから、無症状のまま、何代か感染伝播して、最終的に家庭内感染、介護施設クラスタ、病院クラスタ等を発生させても、リンク不明の感染にカウントされるだけで、Go Toの利用が原因とはカウントされないからである。
12月3日の厚生労働省の第16回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの資料3-2に簡単な分析が公開されている。
www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00093.html
GoogleがCOVID-19の28日間予想(日本語版)の提供を始めた。
米国CDCも予想を公開している。
日本政府は、公式の予想を公表していない。
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