第39話 餅は餅屋(開発情報)

 日経バイオテク

 bio.nikkeibp.co.jp/


 COVID-19対策の研究開発情報がすごい。やはり、餅は餅屋であると思った。とりあえず、開発情報は、ここを見ているとわかると思う。


 正体不明の感染症のアウトブレイクが起きたときは、とりあえず自力で情報を集める必要があるが、徐々に正体が解明されて、色々な組織が本格的に動き出すと、個人で探す必要はなくなってくる。

 初動の時期を過ぎると、キーになる情報を発信する役に立つサイトを見つけることのほうが、重要になってくる。ある程度初期のうちに、正しい情報を発信する専門家や、組織、正しい対処法、関連する基礎的な知識を手に入れておけば、後から湧いてくるエセ専門家とか煽り情報、デマ情報、詐欺、いんちきサプリ、怪しい治療法や予防法、コンピュータウイルスなどに惑わされることがなくなる。

 また、次の新興感染症のアウトブレイクが起きた場合、情報の探し方を知っていれば、効率的に情報を収集できるようになる。


 この連載は、怪しい情報に対するワクチンのようなものになればいいと思って、個人的なノウハウを紹介した。

 情報は、オンラインだけにあるわけではない。書籍や雑誌の検索技術が先にあって、これがインターネットで、爆発的に進歩したが、今でも、電子化されていない情報や、有料の情報は、それなりのコストをかけて、入手する必要はある。図書館の司書の人たちの情報探索能力は、ものすごいものがある。 しかし、残念なことに、現在は正規雇用の司書を非正規雇用の司書に置き換えてしまった図書館がたくさんある。


 今回のパンデミックの規模では、感染症そのもの以上に、経済的、政治的、軍事的、社会的な影響が非常に大きい。COVID-19の影響が、どのような分野で、どんな混乱を起こしたかを記録しておくと、次回のアウトブレイクの発生時に、先回りして対応できるだろう。

 恐怖の原因は、情報不足と対処法がわからないことへの不安から発生する。


書くネタがだんだんなくなってきたので、後は、面白いネタが見つかったときに、ぼちぼち連載させていただくことにする。


 今日、情けない情報を見つけてしまった。


 [PDF] 非常勤研究員(ウイルス第一部) - 厚生労働省-戸山研究庁舎

 [PDF] 研究部 非常勤研究員(戸山日給) - 厚生労働省-戸山研究庁舎


 を探して、読んでみて欲しい。

 予算や人員枠を制限されると、非常時でも、ポスドクを買い叩いて、この程度の採用条件しか提示できないらしい。あまりにひどいので、Twitter上で、話題になっていた。


 検索語 国立感染症研究所 公募 あんまりだ site:.twitter.com


 もっとも効率のいい投資分野は、教育と人材育成だと言われている。公務員や予算を継続的に削減してきた財務省と人気取りで迎合した政治家が諸悪の根源かもしれない。

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