第25話 とある妄想
2011年3月11日 もう9年も経ってしまった。
原発事故のあと「直ちに危険は無い」 という談話ばかりで汚染の状況はよくわからなかった。 わからないと不安なので、放射能測定器が飛ぶように売れた。低精度の機種からスペクトル測定までできる高価な機種まで。測定の専門家による講習会も開かれた。
そして、草の根的なマッピングプロジェクトがスタートした。このとき、自治体は何をしたか。なんと、自治体で測定していたデータの位置情報を隠したり、余計なことはするなと抗議したり。
これにもめげず、googleマップ上で汚染地図が出来上がった。これは、後の文部科学省による航空測定の結果とほぼあっていた。
映画「シン・ゴジラ」にゴジラの通過点の放射能レベルが地図にマップされるシーンがある。 これは、草の根測定を暗喩している。
ついでに、巨災対相当の、はぐれ者、変人、オタク、奇人を集めた「コ疫対」ができないものだろうか(爆)
検査ができない、検査してもらえないという状況は、震災後の状況に似ている。
米国では、デスクトップ遺伝子編集キットなるものが売られていて、高校生が趣味で、遺伝子編集実験を行っているようだ。
香港科学技術大学では、短時間でコロナを検出できる測定実験が成功したようである。
日本でも Genesoc 迅速PCR genesoc.jp/ というのが試作されたらしい。
中国や米国のベンチャーは動きが速く、資金力もあり世界的にも需要があるので、比較的早い時期に市場投入してくるかもしれない。国内で薬事法だ安全性だ、認可書類だといっているうちに、個人輸入で、簡易検査キットが入ってくるかもしれない。
マイクロマシン技術を応用した微細流路バイオチップは、量産が始まれば、非常に安価になりうる。
当然、詐欺も増えるので、通販で買えるようになっても、ポチる前には、よく調べる必要がある。初めのうちは、ほとんど詐欺かもしれない。また、サンプルを企業に送る方式は、信用しないほうがいいだろう。
これは、科学オタクや、アカデミアの資金力と実行力をなめてはいけないという、私の妄想である。
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