第8話 補給は栄養単位で



 お仕事(なんて言えるようなもんじゃなかったけど)の後は、補給のお時間だ。


 ほきゅう。

 補給だってさ。


 食事じゃなくてね。


 僕は目の前のトレイの上にもられた錠剤やら、お水やらを見る。


 食事とか言わないよね。

 これ。


 カルシウム、マグネシウム、カリウムのサプリ、などなど。


 道具扱いもたいがいにしろよ。

 お前らあれだろ。

 車とか飛行機とかに、燃料補給するノリでやってるだろ。


 もうだめだ。

 限界だ。


 こんなとこ出てってやる。

 今までなずなの安全考えておとなしく言う事聞いてきたけど、


 絶対ここ、ロクな所じゃないだろ。


 僕は、部屋の外で見張っているらしい人間を、ドア越しににらみつける。


 

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