設定集 終
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細長く矢形に引き伸ばされた魔力を放つ風属性の攻性魔法。
威力は低いために牽制を目的とすることが多く、シータが魔物を狩る際にラーマとの連携で使用していた。オノゴロの決闘においてはミストリアも使用しており、このときは手数を重視して群体で射出した。
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任意の空間を斬り裂く風属性の攻性魔法。
効果範囲は
ツキノア領の村を襲った
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外気の熱を遮断する効果を持つ風属性の上位防性魔法。
対象の周囲に特殊な空気の被膜を作り、選択的に熱交換をすることで内部の快適性が保たれている。
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激しい雷撃を叩き付けて消し炭とする風属性の上位攻性魔法。
オノゴロの決闘においては、ミストリアによって四属性の上位攻性魔法が一斉起動されたが、レイネリアの空属性によって霧散消滅した。
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石材からなる
本編には未登場。
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大地から隆起した巨大な岩塊で押し潰す土属性の上位攻性魔法。
オノゴロの決闘においては、ミストリアによって四属性の上位攻性魔法が一斉起動されたが、レイネリアの空属性によって霧散消滅した。
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無生物に魔力を込めることで下僕となる人形を生み出す防性魔法。
体系区分は多岐に渡っており、属性、材質、形状、能力、受令など魔術師の数だけ存在するとも言われている。
シュンプ平野における軍事演習においては、大小合わせて千体にも及ぶ泡人形が生み出され、ミストリアを護る防壁となった。また、御幸の道中においても運搬役として使役されていた。
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空を飛ぶことを可能とする風と土の複合高位防性魔法。
大地が物体を引き付ける力を中和すると同時に、局所的な気流操作により対象を宙に浮かび上がらせることが出来る。
ミストリアが霊峰タカチホの登山に使用しており、
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活力が
広範囲に大量に散布することが可能で、食すことで高濃度の栄養補給が出来る他、簡単な病気であれば治癒する効果を持つ。
魔術書には記載のない奇跡とも称すべき秘術であり、ミストリア以外の行使は不可能とされているが、マイナの消耗が激し過ぎて近接地点での連続行使は困難を極める。
御幸における
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対象の魔法を消去する空属性の力。
マイナが内包する魔力を対消滅させることで、属性、高低、範囲を問わず
長らく伝承のみの存在と考えられていたが、魔法の使えないレイネリアの手によって復活を遂げた。行使にあたっては類稀な集中力と深大な理解が要求され、しばしば
しかし、その真髄は魔力ではなくマイナに付着した因子の除去にあり、マイナの機能を不可逆的に消失させることが出来る。それは
修練の当初は魔法の消去に苦戦して生傷が絶えなかったが、オノゴロの決闘においてはミストリアの繰り出した超絶的な猛攻を完封する働きを見せた。
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対象の生命力を消去する空属性の力。
マイナによる生命力の吸収と魔力への変換の機構を利用し、対象の周囲に存在するマイナから魔力を消滅させることで、枯渇した因子に生命力の搾取を誘発させ、それを極限にまで反復させるもの。
必要条件は対象の位置情報の正確な認識にあり、物陰に隠れて姿が視えなくなったり、目を
一方、対象を視認できれば、どんなに距離が離れていようとも行使が可能である。ただし、対象との距離が開くほどに効力は弱まっていく。
帝都における修練でタルペイアをゲッシュから解放した後、
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ミストリアが恒常的に展開している魔法障壁。未投射、不干渉、非接触の三層からなり、それぞれ
運用にあたっては膨大な魔力を要するが、オノゴロで吸収したマイナを常時発散させることで賄っている。いや、正確を
害意に対して反応するため、五感を始め彼女の認識を問わず作用するが、一方で全くの意思なき行為、或いは自然現象などには効果を及ばさない。これは彼女の生命活動の維持、即ち呼吸や摂食、生理現象などを阻害しないようにするためである。
また、彼女が自ら触れようとした場合、或いは相手からの好意が害意に勝り、それが彼女の心を傷付けることもなく、受け入れられるものであると判定された場合には作用しない。
これは障壁自体が独立した意思を持つためであり、彼女の精神領域から切り離され、魔力と融合した意識の残滓が自律化したものである。かつてオノゴロにおいて、姉であるスフィアと再会したときの現象とも近似している。
その本質は火水風土の四属性では説明が付かず、全く異なる力によるものとも考えられているが、彼女自身にも詳しいことは分かっていない。
名称はキリスト教において父と子と霊が一体であるとする「
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天人地姫ミストリアの真骨頂である唯一無二の大秘術。
対象の外装を形成し、周囲の魔力を吸収しながら共に成長する生きた幻、ある種の共生型魔法生物を作り出す。また、外見だけでなく内面にまで作用し、術者を含めた周囲の記憶や認識すらも改変させてしまう。
ミストリアはこの魔法により、五百年に
そして、ホーリーデイ家にとって
ミストリア自身も普段はレイネリアのことを女性と認識しており、いつしか姉に似た彼女には幸せな人生を送ってほしいと願うようになっていた。
しかし、彼女が渇望した力は魔法の効果を打ち消す作用を持っており、本来の姿への回帰は皮肉にもミストリアとの間に決定的な溝を生み出してしまう。
実在する空想を創り出し、世界の認識すらも書き換える力。それは魔法の領域をも遥かに超越しているのだが、当人もまだその真価に気が付いてはいない。
名称は共に夢と現実が折り混ざった中国の説話「
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