イングレンスの歩き方 第1章1節の登場人物・地名・用語編

共通して無印、※、☆の順に重要度が高いぞ。

どんな風に重要なのかお楽しみに!




<登場人物>

【】が人間、『』がナイトメア。

ここに書いていないキャラは覚えなくて大丈夫。今は。

一部キャラは後々言及される設定も記述しています。本編ではいつ頃出てくるのか乞うご期待!



☆『カヴァス』

  アーサーのナイトメア(仮)。

  白くてもふもふとした子犬。

  行動はよくある犬のそれだが、ナイトメアであるアーサーのナイトメアとして存在している理由は不明である。



☆【カタリナ・リグス】

  エリスの後ろの席の生徒。

  深緑の髪と紫の瞳。手芸部。

  エリスが入学式の日に話しかけて以来、行動を共にすることが多い。

  性格は引っ込み思案で消極的。短剣を所持している。


☆『セバスン』

  カタリナのナイトメア。執事服を着たゴブリン。

  執事らしい丁寧な性格で、カタリナのことは『お嬢様』と呼ぶ。



☆【イザーク】

  アーサーの後ろの席の生徒。

  茶髪に茶色の瞳。課外活動には所属していない。

  陽気な性格で人と関わるのが大好き。一方で学業の方は致命的である。


☆『サイリ』

  イザークのナイトメア。黒い服を着た黒子。



☆【リーシャ・テリィ】

  エリスが料理部で一緒な生徒。一年四組。

  薄茶色のポニーテールに、水色の瞳を持つ。曲芸体操部にも所属している。

  活発で明朗な性格で積極的。よくも悪くも女子らしい性格である。


☆『スノウ』

  リーシャのナイトメア。服を着込んだ雪だるまのような少女。

  口癖は「なのです」。一部の発音が苦手で、子供っぽい喋り方をする。



☆【ルシュド】

  アーサーが料理部及び武術の授業で一緒な生徒。一年二組。

  紺色のツンツン頭に緋色の瞳。武術の授業に加え、武術部にも所属している。

  竜族の特徴を持たないが、竜族である。

  元々は竜族の言葉しか話せないため、現在帝国語の勉強中。

  その為言葉の順番が怪しい場面が多い。

  性格自体は真面目で実直。


☆『ジャバウォック』

  ルシュドのナイトメア。黒い小竜。

  豪快さが目立つ性格。

  帝国語はかなり話せるが、ルシュドに帝国語の勉強をさせるべく敢えて黙っている時がある。



☆【クラリア・パルズ・ロズウェリ】

  エリスが家政学の授業で一緒な生徒。一年三組。

  灰色のベリーショートで、橙色の瞳。

  頭部からは耳が生え、腰には尻尾があり、手足の周囲は毛でふさふさになっている。

  武術部に所属している。

  狼の獣人貴族ロズウェリ家の血を引くが、本人はそんなこと思わせない程豪快で男らしい性格。

  友情にも厚いが単純な一面も。馬鹿なように見えるが戦闘や魔法のこととなると冴え渡る。


☆『クラリス』

  クラリアのナイトメア。単純な彼女とは違い、こちらは思慮深く冷静な性格。

  ぶっ飛んだ行為をするクラリアには頭を悩ませている。

  見た目はクラリアを5~6歳程度に幼くした感じ。



☆【サラ・マクシムス】

  エリスが図書室で出会った生徒。その後家政学でも一緒になった。一年五組。

  明るい茶色のショートヘアで、黄緑の瞳を持つ。瓶底眼鏡を着用している。

  一人でいたがる傾向があり、一人の時間に踏み入られると機嫌が悪くなる。

  しかししつこくされるのも嫌いなので、人の頼みは案外聞くタイプ。

  また、他人からの陰口も物ともしない図太さも持つ。


☆『サリア』

  サラのナイトメア。花を持った妖精。目は前髪で隠れている。

  無口で寡黙な性格で、淡々とサラの命令をこなす。



☆【ハンス・エルフィン・メティア】

  六月にやってきた転入生。一年三組。

  ベージュ色の髪で、前髪をふんわり持っている。

  黄色の瞳だが普段は糸目なのでわかりにくい。この目は感情が昂ると開かれる。

  ウィーエル国でも有数の貴族であり、普段は嫡男らしい品行方正な態度である。

  しかし本性は他人をからかいいたぶるのを楽しむ醜悪な性格。

  だがアーサーとの決闘を通じて少しは丸くなった。


☆『シルフィ』

  ハンスのナイトメア。雲をまとった精霊。

  ハンスは邪険に扱っており、望んでいない発現だった様子が見られる。

  それでも自分で考え、ハンスが生活しやすいように行動している。



☆【ヴィクトール・ブラン・フェルグス】

  生徒会の生徒。一年三組。ハンスの監視を務めることになり、その縁でエリス達と知り合った。

  黒髪に青い瞳を持つ。髪型は七三分けにしており、細縁の眼鏡を着用している。

  頭が良く魔術の実力も高い。頭も固く決められたルールはしっかり守るタイプ。


☆『シャドウ』

  ヴィクトールのナイトメア。普段は彼の影に潜んでおり、固有の姿を持たない。

  その代わり様々な物体や生命に変身できる。

  特に理由がない時は、眼鏡をかけていないヴィクトールの姿でいることが多い。




※【ルドミリア・ロイス・ウィングレー】

  魔法学園の教師。一年生の学年主任。担当はグレイスウィル史。

  落ち着いた性格だが、考古学などの好きな分野になると情熱が湧き出てくる。

  また、ウィングレー家の当主も兼任している。

  考古学者としても各地を飛び回っており、行動範囲は広い。


☆『ケビン』

  魔法学園の教師。一年生所属。担当は魔法学。

  理知的で魔法への造詣が深く、頼れる教師。


※【リーン・ブレッド】

  魔法学園の教師。一年三組の担任。園芸部顧問。

  純血のエルフで年齢は百を超えている。

  年の功で貴族の生徒にも物申せる胆力を持つ。

  元々ウィーエルの魔法学園で教師をしていたが、寛雅たる女神の血族ルミナスクランに愛想を尽かしてグエリスウィルまでやってきた。

  ハンスには手を焼いている様子。

  また、ウィーエルにいた頃はユーリスの担任もしていた。彼からは恩師と思われている。


※【ミーガン・モルス】

  魔法学園の教師。一年二組の担任。担当は算術。

  居眠りしたりサボる生徒には容赦がないので一部の生徒からの評価は低い。


※『ヘルマン』

  魔法学園の教師。一年四組の担任。担当は魔物学。

  素の顔は骨のようにひょろひょろだが、尊敬するアドルフに少しでも近付けるように、化粧及び魔法を用いて体格を盛っている。

  性格はとても良く、生徒に優しく人気は高いで


※【ディレオ】

  魔法学園の教師。一年五組の担任。担当は魔法学。

  若さとパワフルさに有り余る新任教師。


【ニース】

 魔法学園の教師。一年生所属。担当は美術。

 トールマン族で褐色肌。混血だがトールマンとしての力は強い方らしい。

 若いので生徒とも距離が近く、人気は高い。

 芸術家としても活動している。


【バックス】

 魔法学園の教師。教頭。

 ハゲ頭で自分のことしか考えていないので、生徒からの人気は低い。


【ゲルダ】

 保健室教師。ニンフ族だが、普段は翅を隠して生活している。

 どこか色気のある口調で話す。




☆【ヒルメ・ブランド】

  四年生の生徒。料理部所属。種族はトールマンで褐色肌。

  人に絡むのが大好き。後輩に絡むのはもっと大好き。


☆『メリー』

  ヒルメのナイトメア。小柄なワーウルフ。

  ヒルメからは『メリーさん』と呼ばれている。


☆【ガゼル】

  三年生の生徒。新聞部所属。

  他人を巻き込んで行動するのが好き。それ以外は特徴のない普通の生徒である。


【カトリーヌ・フリズ・ディアス】

 一年生の生徒。イズエルトの貴族の出身らしい。


『フレイア』

 カトリーヌのナイトメア。男装の麗人な剣士。

 カトリーヌのことを褒め称える言動が基本。


☆【銀髪の生徒】

  曲芸体操部の練習を見守る謎の生徒。

  リーシャがカトリーヌに虐げられていた所を助けた。

  学生服を着崩しており、また最近は学園において姿が見られていなかったらしいが……




※【アレックス】

  学生寮の寮長。大柄で生徒思いな男性。


※『ブロット』

  アレックスのナイトメア。もはや筋肉の塊と呼ぶべき図体で、筋肉が多すぎて種族の特定が不可能な程。


※【ビアンカ】

  学生寮の寮長。アレックスの妻。

  おせっかい焼きの頼もしい女性。


※『ブランカ』

  ビアンカのナイトメア。白黒柄の牛。彼女から搾り出されるミルクは絶品らしい。


☆【ガレア】

 学生寮や学園にあるカフェの店長。ルックスはいい方。どこか軽い性格で、抜けている面もある。




☆【ルカ】

  ルシュドの姉。弟と違い、こちらは特徴がちゃんと表出している竜族。

  ピンク色の髪だがこれは染めている。敢えて奇抜なカラーリングにすることで、頑固な竜族への抵抗を彼女なりに計っている。


☆『チェシャ』

  ルカのナイトメア。ピンク色の猫。


☆【竜賢者】

  ルカと行動を共にしている男性。バンダナを着用したいぶし銀な中年。

  ルシュドの魔法学園入学を薦めたのも彼らしい。


☆【ストラム】

  目隠れの青年。とんでもないナルシストだが実力はそれなりにある模様。


☆【グリモワール】

 『ミセス・グリモワール』の名で知られる仕立て屋。

  魔法糸を使った魔術を得意とし、機敏に動いて敵を翻弄する。


☆【アリア】

  金髪にピンクのロングドレス、それでいて野太い声が特徴の女性。

  戦闘の際は敵を直接殴って戦う。


☆【イリーナ】

  右腕が凍った槍使いの女性。

  口調も厳格な武人といった雰囲気。


☆『ニーア』

  イリーナのナイトメア。彼女が愛用している槍。


※【レオナ】

  イングレンス聖教会所属。グレイスウィルにある大聖堂の管理を務める女性。

  おっとりとた喋り方が特徴的。


※『フォー』

  レオナのナイトメア。黒いバフォメット。

  口調や態度が荒々しい。




【マーリン・グレイスウィル】

 聖杯に仕えた三騎士の一人。

 グレイスウィル帝国初代皇帝。騎士王アーサーに仕えた魔術師。

 騎士王の死後、彼の理念を継承し安寧を齎す帝国を築き上げた。


【エリザベス・ピュリア】

 聖杯に仕えた三騎士の一人。

 イングレンス聖教会の教祖。人間は女王たる創世の女神に尽くすとされ、そうすることで天上に赴けると説いた。


【モードレッド】

 聖杯に仕えた三騎士の一人。

 アーサーに反逆した騎士。カムランの戦いにおいて相打ちとなった。以降の生死は不明で、歴史にも名前は上がらない。


【ギネヴィア】

 聖杯を手にしようとした魔女。アーサーに敗れ、その後は歴史から姿を消す。


 


<地名>


☆【アルブリア島】

  世界の中心にある孤島、グレイスウィル王国の領地。

  魔術により縦に伸ばすことで面積を補っている。

  四つの階層と地上で構成されており、地上には王城や魔法学園が存在する。


 ※【ウィングレー領】

   第四階層、及びそこを治める貴族。

   軍事研究を主軸に置いている。


 ※【ウェルザイラ領】

   第三階層、及びそこを治める貴族。

   農業が盛んで王国の食料事情を担っている。


 ※【アールイン領】

   第二階層、及びそこを治める貴族。

   様々な店が集う商業区。


 ※【スコーティオ領】

   第一階層、及びそこを治める貴族。

   アルブリア島の九割が住まう居住区。


☆【秘密の島】

  エリス達が見つけた謎の島。

  第一階層の寂れた公園にある魔法陣から訪れることができる。

  人の手が入っておらず、ありのままの自然が広がっている。

  海にあるようだが誰にも気付かれた様子はない。

  エリス達はこの島に手を加え、秘密基地にすることにした。


※【グレイスウィル帝国】

  グレイスウィル王国の前身。千年もの間続いた大帝国だった。

  作中の六十年前に滅亡し、今は王国となっている。


※【キャメロット】

  グレイスウィル帝国の都。帝国時代中期に魔術によって大陸から分離し、北西に浮かぶ孤島となった。

  現在も人が住んでおり、キャメロット魔術協会の拠点となっている。




☆【円卓八国】

  イングレンスにおいて強い影響力を持つ国及び地域の通称。以下の八つが該当。



 ☆【イズエルト諸島、イズエルト王国】

   アルブリア島の北にある島々及びそこを領地とする国。一年中冬なので寒い。

   リーシャはここの出身である。


 ☆【クロンダイン国】

   アルブリア島より東、デュペナ大陸北にある国家。熱帯林が国の面積の四割を占める。

   作中の三年前までは王政が敷かれていたが、クーデターが起こり廃止。現在も情勢不安が続いている。

   カタリナはここの出身である。


 ☆【ケルヴィン国】

   クロンダインに隣接している国。デュペナ大陸北東にある国。

   叡智の国とも呼ばれており、学問が盛んである。

   賢者と呼ばれる存在が元老院にて国の方針を決定する、議会制が取られている。

   また、学園という施設はこの国がルーツとなっている。


 ☆【リネス市】

  アンディネ大陸中央より少し下にある、水源の近い乾燥地帯にある地方都市。

  世界に名立たる商業都市で、イングレンスの経済はこの町を中心に回っている。


 ☆【エレナージュ王国】

   アンディネ大陸南方、砂漠地帯全域を領土とする王国。

   規模としては大きくないが、魔術研究が盛んで軍事力がある。


 ☆【ガラティア国】

   アンディネ大陸南西にある山岳・荒野地帯、及びそこを領土として成り立っている国。

   作物は育ちにくいのでもっぱら傭兵家業が盛んである。

   また、竜族が居住区にしているのもこの周辺である。


 ☆【パルズミール地方】

  アンディネ大陸北の高原地帯。獣人達はこの辺りに領地を得て生活している。


  ☆【ロズウェリ】

    パルズミール四貴族の一つ。クラリアの実家。

    寒冷な荒野が広がるパルズミール地方の中では、比較的自然が多く農業が盛ん。


 ☆【ウィーエル国】

   ログレス平原とリネス地方の間にある、森林地帯を領土とする国。

   エルフが多く生息しており、人間と共生している。

   ハンスはここの出身である。



【ミダイル海】

 アンディネ大陸とアルブリア島に挟まれた海。世界で最も広い海である。


【ニライム氷海】

 イズエルト諸島を取り巻く北の海。氷が浮かんでいるので打ち砕ける設備を搭載した船でないと渡航不可。


 


<用語>


☆『ユーサー・ペンドラゴンの旅路』

  イングレンスにおいて有名な古典文学。

  ユーサー・ペンドラゴンという若者が、世界を旅した様子を綴っている。

  その物語の何かがアーサーの琴線に触れ、時折彼は読んでいる。


☆『フェンサリルの姫君』

  イングレンスに住んでいるなら知らない者はいないおとぎ話。

  吟遊詩人に唄われ、絵本にもなり多くの人々に広まっている。


  幽閉されていた女性の下に、運命の男性がやってきて救い出すという、ロマンスの王道を行く内容。

  シンプルな内容故に時代を問わず愛されてきた。

  エリスもその一人で、幼い頃は絵本をよく読んでいた。


☆『名も無き騎士の唄』

  上記二作品程ではないが、イングレンスでは広く知られている古典文学。

  聖杯の存在した町にて活躍した、ある騎士の活躍を描く。

  その騎士は名前どころか容姿も伝わっておらず、様々な媒体で様々な描かれ方がされている。




☆【創世の女神マギアステル】

  イングレンスを造り上げたと言われる、始まりの存在。

  理を生み出し人間に聖杯を授けた後は、天上へと還っていったという。


☆【偉大なる八の神々】

  イングレンスに伝わる八柱の神。創世の女神の分身として生まれた。

  八属性に一柱が対応しており、呪文にも名前が刻まれている。

  様々な古典文学や詩の題材にも選ばれており、生活に根付いている存在と言える。


☆【聖杯】

  かつて世界に存在していた物。創世の女神の血が注がれ、あらゆる願いを叶える力を持つ。

  騎士王アーサーはこの聖杯を守護するべく誕生した存在なのだという。


 ☆【大聖杯】

   創世の女神の血が直接注がれた、騎士王アーサーが守護していた聖杯。

   願いを叶える力を持つのはこの大聖杯のみである。


 ☆【小聖杯】

   グレイスウィル帝国が、八属性の魔力をそれぞれ抽出して造った聖杯。

   いわば魔力の塊のようなもので、強力な魔法の源となった。


☆【三騎士】

  かつて聖杯に仕えていた騎士達の中でも、最も偉大なる3名の通称。

  マーリン・グレイスウィル、エリザベス・ピュリア、モードレッドの3名を指す。


※【カムランの戦い】

  騎士王アーサーとモードレッドが雌雄を決した戦闘。

  この他戦いで聖杯時代は終わりを告げ、人の世に暗雲が立ち込めた。





【魔力】

 大気中に存在する力の源。あらゆる現象を引き起こす可能性を持つ。


※【魔法】

  大気中及び肉体に存在する魔力を操作し、物理的には実現不可能な現象そのもの及びそれを引き起こす行為。


※【魔術】

  魔法を体系づけて学問にしたもの。


【術式】

 魔法による命令を組み込んだ文字の羅列。


※【呪文】

  魔法を扱うのに必要な言葉。唱えると対応した属性の魔力が抽出されて、魔法を引き起こす。

  八属性が基本であり、それらは『神誓呪文』と呼ばれる。

  一部例外として個人の力に依る呪文も存在する。


【魔法具】

 魔力で動き魔法のような現象を引き起こす道具。


【魔法陣】

 術式を組み合わせ、特定の現象を引き起こすように構築した図形。


【属性】

 魔法に宿る物質の力のこと。八つに体系化されている。


【系統】

 魔法を内容ごとに分けたもの。八つに体系化されている。


【触媒】

 魔法を効率よく使えるようにする為の道具。現代人のほとんどが、これがないと魔法を使えない。


※【魔法使い】

  触媒なしで魔法を使える者の通称。大変珍しい存在とされている。



【主君】

 ナイトメアについて、その個体を発現させた者のこと。ナイトメアの属性や系統や姿は、主君の魔力や経験によって決まるとされている。


☆【内部強化】

  自分のナイトメアを魔力体として身体に入れることで、身体能力を向上させる技術。

  単純に狭い場所や礼節が求められる場所において、ナイトメアを離れさせるのにも用いられる。


【不安定状態】

 何らかの外部要因によって、ナイトメアを構成する魔力に不具合が生じること。

 風邪のような現象となって表出化する。外部要因が取り除かれれば収まる。

 主君となる人間の魔力不足でも発生する為、ナイトメアを魔力が十分になった十二歳にから発現させるという規則ができた。




【帝国語】

 イングレンスでよく使われている言語。帝国時代に成立したのでこう呼ばれる。

 五十一の基本文字と無数にある造形文字で構成されている。


【ヴォンド、ヴォンド硬貨】

 イングレンスにおける通貨単位、及び金銭取引に用いられる硬貨。

 青銅、銅、鉄、銀、金、白金の六種類が存在する。


【魔物」

 イングレンスに広く生息している、凶暴で聡明な生物の通称。

 普通の動物とは異なる生態系や行動をしており、その研究は日々続いている。


【帝国歴】

 イングレンスで用いられている暦。帝国建国年を元年とし、そこから千年もの間続いている。

 第1章時点では一〇六〇年。


【聖杯時代】

 世界創世からカムランの戦いまでの時代。

 聖杯によって人々が統治されていた為このように呼ばれる。


【帝国時代】

 グレイスウィル帝国が存続していた千年間の通称。


【新時代】

 帝国が滅亡してから現在までの通称。




☆【人間】

 イングレンスでは最も一般的な種族。

 特徴がないのが特徴であり、可能性も大きい。


☆【神聖八種族】

  人間をベースに、八属性の力を宿した異種族。


 ☆【竜族】

   火の力を宿した種族。角、爪、鱗、牙といったドラゴンの特徴を身に宿す。

   プライドが高く帝国語を理解していない者がほとんど。ガラティア国が主な居住域。

   ルシュドはこの種族である。


 ※【魚人】

   水の力を宿した種族。魚の見た目を持ち、魔法で人間に見せかけて生活していることが多い。

   世界中に居住している。


 ※【ドワーフ】

   土の力を宿した種族。身長が人間の半分程度しかなく、鍛冶職人などの仕事をして生活していることが多い。

   世界中に居住している。


 ☆【エルフ】

   風の力を宿した種族。長耳で美形が多い。魔法を得意とする者が多い。

   純血のエルフは魔法の威力が高く、数百年も生きる。混血になると人間相当の寿命になり、魔力も落ちる。

   その為純血のエルフはプライドが高い者が多い。ウィーエル国が主な居住域。

   ハンスは純血のエルフである。


 ※【トールマン】

   雷の力を宿した種族。

   体内に電気を貯め込んでおり、長袖だとくっついてしまうため、半袖を着用することが多い。

   また褐色肌が多い。エレナージュ王国周辺が主な居住域。


 ☆【ウェンディゴ】

   氷の力を宿した種族。

   体内から噴き出す冷気で、肉体の一部が凍結し表出している。

   イズエルト諸島が主な居住域。


 ※【妖精】

   光の力を宿した種族。

   小さいものから大きなものまで更に区分分けされている。


   ※【フェアリー】

     人間より遥かに小さく、翅で空を飛ぶ。


   【ピクシー】

    見た目はフェアリーと大差ないが、悪意を持つ者が多い。


   ※【ニンフ】

     エルフのような長耳を持つ。美しい者が多い。


   【トロール】

    魔物にも見える巨体を持つ。

    妖精特有の翅が生えているので、そこが判断ポイント。


 ☆【ヴァンパイア】

   闇の力を宿した種族。

   魔物のような凶暴さも併せ持っており、それを恐れた人間達によって滅ぼされ、現在は絶滅した。


☆【獣人】

  獣の特徴を身体に宿した種族。魔力に関する特徴は人間に近く、様々な属性や系統を宿す。

  その為神聖八種族ともまた別に数えられている。




※【薔薇の塔、百合の塔、双華の塔】

  魔法学園の生徒達が過ごす学生寮。薔薇の塔が男子寮、百合の塔が女子寮、二つ合わせたのが双華の塔。

  中は生徒達の部屋に加え、カフェや食堂に保健室など盛りだくさん。


【ナイトメア学】

 ナイトメアについて知る学問。ナイトメアとの関わり方や歴史について学ぶ。


☆【曲芸体操】

  人間が音楽に合わせて身体を動かし、超人的な演技を披露するのを楽しむ芸術。

  グレイスウィル魔法学園にも課外活動がある。

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