第5話 そろそろ現実世界に戻りたい
結局、僕は【格闘術Lv.32】【防御術Lv.20】【回避術Lv.20】になった。地球の神様はフォルトゥナ様に膝と頭を地面につけるドゲザという謝り方で謝罪していた。僕の父さんも母さんに怒られるたびにあんな謝り方してたなぁとか考えているとフォルトゥナ様から声がかけられた。
「あなた、ガイウスといったわね。ごめんなさいね。こんなバカの悪ふざけに付き合わせて。」
バカというところで思いっきり地球の神様の頭を踏みつけた。ドゴォッ!!て音がして地面が揺れたよ。すごいねフォルトゥナ様。あんなに足細いのに。そして【格闘術】がLv.33になったよ。やったね。
「しかし、3つも神からの能力を受け入れられるなんて魂の器が大きいのねぇ。もう1つ2つぐらい入るかしら?どう?私の加護を受け入れてみない?」
フォルトゥナ様が地球の神様をグリグリと踏みつけながら聞いてきた。フォルトゥナ様から加護を断る理由なんかない。
「お願いします。フォルトゥナ様。」
「それじゃあ、まずは能力以外のステータスを5倍にしてあげる。どっかのバカは経験値10倍なんてしていたみたいだけど、流石にそれはやりすぎだから半分ね。それで2つめは鑑定の能力をあげる。これは、あらゆるモノのステータスを見ることができるわ。」
「ありがとうございます。」
「いいのよ。気にしないで。それよりもそろそろこの空間から元いた所に戻らないとね。」
「僕、気づいたらここにいて戻り方とかわからないんですけど・・・。」
「もちろん私がもどしてあげるわよ。さぁ、私の手をとって。」
「はい。お願いします。あ、それと地球の神様、いろいろとありがとうございました。」
僕はフォルトゥナ様の手をとり、未だに踏まれ続けている地球の神様にお礼を言った。地球の神様は気にするなというふうに手をヒラヒラさせていた。
「それでは、戻りますよ。戻ったらいつも通りですからね。それと、私たちから能力をいろいろ貰ったことは内緒にしておいてくださいな。」
フォルトゥナ様が微笑みながら言った。僕はその言葉に頷いた。と同時に目の前が真っ白になった。
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