第6話【小学校卒業式それは通過点に過ぎない……】
『卒業証書授与……』
決まり文句に児童が応じて、紙切れ一枚を有り難そうに受け取って行く……
一応僕の前の人間が呼ばれたから、僕も準備はした……が僕が呼ばれる事は、無かった……
~教室~
僕は信頼していない担任に聞いた。
「僕の卒業証書はどうしていただけ無かったのですか……?」
答えは淡々としていた。
「こちら側で紛失していたから、追って郵送する」
「はぁ……そうですか……」
この人間にとって僕は、郵送で済まして構わない児童であり、教え子感覚が麻痺した哀れな大人なんだろうと自分に言い訳した……
物語の舞台は、生活Lvの格差がより拡大していく中学生三年間に入っていく……
(つづく)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます