side Yuji-2
帰り道で僕の携帯はメールを受け取る。
その場に綾と彰吾もいて、カバンに入れていた携帯を綾に取り上げられた。
「祐二、あんた土曜は予定ある?」
内容を目で追った後、綾が僕に尋ねる。
特に予定がないことを言うと突然僕に耳打ちしてきた。
「……秋山瞳があたしたち三人でどこかへ出かけようって、誘ってきたの」
「えぇっ! 秋山さんが――!?」
驚きを大声で上げていた途中、綾に口を両手で塞がれた。
「もが、もが……!」
「お前ら何やってんだ?」
彰吾が何があったのかわからず唖然としていた、再び綾の耳打ちが始まる。
「……バカ、松崎にバレたらどうすんのよ」
言われて我に返った、塞がれていた僕の口は再び開かれる。
「土曜日、祐二とどっか行こうって話に今なったの!」
「へぇ、じゃあ今来たメール何?」
「別に。迷惑メールじゃない?」
綾が適当にごまかすと彰吾もすぐに納得する。
こうして僕と綾、秋山さんの三人で土曜に出かけることが決まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます