コールガールの心臓の裏側

羽田光夏(はねだひか)

宇宙

 夜の帳を引き裂くように

火花が今、

宇宙の上に散らばった


 愛していると

その時気づいた


 それは流れる水のように

自然なことだった

惹かれあっていることにさえ

気づかせないほどに

私たちは抱き合い

漂っていた

名前を呼びあうことも

甘い言葉を囁くこともせず

思うがままに触れ合い

探りあっていたのは

誰がくれた魔法?


 私の宇宙に1滴のしずく

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