6
彼女は
歌い始めていた。
『ラーラーラーラーラー 』
そんな優しいメロディーを口ずさむ少女の横顔を、
海から
青紫の
夢にたゆたゆように。
永遠に
それは世界を
波の音がその
僕はそんな彼女の幼き横顔を見つめ、
癒されてゆくのを感じた。
温かな
どこか
そんなセイレーンの声に誘われる様にして
何かが鳴く声が「ピュウピュウ」と聞こえていた。
その優しき歌が世界に溶け込み終わる
その
辺りを
彼女は満天の星空を見上げポツリともらした。
『私あそこから来たの』
一粒の
そう言って黙ってしまった彼女の視線の先を
彼女の見つめる先には満月があるだけだった。
不思議の海の少女。
そんな神秘的な少女の顔が、
どこか
気のせいだろうか。
彼女は
『私が宇宙人だと言ったら信じる?』
僕は彼女の不思議な
『月面月計画・・・
そこで産まれた最初の子供・・・ 』
彼女は付け
腰かけたポッドに手を
『このポッドは宇宙船なの』
どこか夢見るような遠い瞳で、
彼女は静かにそう
僕はそんな彼女に
「信じるよ」
そうそれが彼女の空想だろうと真実だろうと、
僕は彼女の言葉を信じる。
彼女は僕に向き直りその真意を
じっと僕を見つめ続けた。
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