第197話 剣聖ルイ
俺達はマヤダうどんで定食を食べた後、今日泊まる宿屋に……。
宿屋って言うか、もうこうなるとホテルだね。剣聖ルイのお勧めでホテル『ズロイヤ・ルパイン』にチェックインした。
超高級ホテルだ。
まあ、お金はあるからね。
ルイがマサイタ王国の良い所を見せようと、必死な感じなのでホテルも任せたよ。
確かに超高級で贅沢なホテルだったと言っておこう。
翌日、朝食を食べて王都マサイタの冒険者ギルドに行った。
冒険者ギルドに近付くと冒険者達が駅の方向から歩いて来る。
出勤かよ!
なんて思ってたら……。
「ねえねえ、あれ! ルイ様じゃない?」
「本当だぁ! ルイ様だ」
「おお! ルイ様ぁ!」
「ああ! ルイ様ぁ!」
「ルイ様! いつお戻りになったのですか?」
「久しぶりにルイ様を見たー!」
ルイ様、ルイ様、煩い。このポンコツ娘が出身地では大人気だと言う事が分かった。
もう取り囲まれて、前に進めん。
「ルイ、先に行ってるぞ」
俺とブラックジャガー獣人のノワ、ジャイアントハーフの聖騎士リンは、ルイの取り巻きを掻き分けて、前に進んだら……。
「おい! 今の言葉は看過出来んぞ。お前等、何者だ。ルイ様を呼び捨てにしやがってぇ!」
「生意気な野郎だ!」
「ぶっ飛ばしてやる」
「此奴らルイ様と一緒にいたぞ」
「うー、羨ましい!」
冒険者達が絡んできた。
「はぁ、だったらどうする?」
「はぁ? 何様のつもりだ。顔貸せ」
冒険者達が俺達の周りを囲んだ。
それを見掛けたルイが……。
「ああ、お前等止めろ! タクミ様には手を出す……。」
冒険者のクズ共に声を掛けようとしたが、もう遅い。
売られた喧嘩は買っちゃうもんね。
久しぶりに魔王の手甲の出番だ。
殴り掛かってきた冒険者のパンチを余裕で躱し、痛さ100倍の魔王の手甲でボディブロー。
こめかみにフック。
顎にアッパー。
鼻にストレート。
裏拳。鉄槌。掌底。正拳。手刀。貫手。張り手。
ありとあらゆる魔王の手甲の機能を発動する手技を炸裂だ!
痛みにのたうちまわる冒険者達。
死なない程度に殴ってるが、死なない程度だからね。骨折は当たり前。
内臓破裂。失明。脊髄損傷。
この世界の回復魔法や回復薬で治るのだろうか?
知ったこっちゃないぞ。
阿鼻叫喚のギルド前。
始めはルイのファンらしき冒険者達が武器を振り上げ襲って来たのだが、粗方倒したら呻きもがき苦しむ仲間を見て、ルイのファンじゃない奴らも次々と参戦して来た。
ギルドの中からも次々と出て来る冒険者。
見知らぬ男が顔見知りの冒険者達を倒しまくっているのだ。
暴漢とでも思ったのだろう。
そして俺は素手だ。死んでいる奴はいないし、冒険者達の人数は多い、俺を押さえられると思ったのだろう。
あっまーーーーい!
ハンバ○グ師匠のヴィブラスラップも鳴るぜ!
あっ!そっちは
ハン○ーーーーグ!
だった……。
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変な落ちですいません。
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