第十一章 つかれる
(ショートホラー)
とある父子の会話。
2階の窓から外を見つめ子供が尋ねる。
「パパ、あれは何?」
空を飛ぶ鳥を指差す子供に父は応える。
「ああ、あれは小鳥だよ。」
「じゃあ、あれは何?」
今度は飛行機を指差す。
「あれは、飛行機さ。」
すると、今度は窓ガラスに映る父を差した。
「じゃあ、これは何?」
「それは……憑かれたパパだよ。」
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