第34話 宇宙の話 七
ここで、梶野先輩が口を挟む。
「そうだな美宇ちゃん、次は量子力学について説明してやれよ!
心くん量子力学についても、知らなさそうだからな~!」
「た、確かに僕はその件については知りませんが…。」
僕が先輩の物言いに少しムッとすると、
「悪りぃ悪りぃ!まあ怒るなって~!
別に心くんをバカにしたわけじゃなくて、普通の学生で専門外なら量子力学は知らねえし、さっきの美宇ちゃんへの訊き方からもそう感じたし…なっ!」
そう言って梶野先輩は白い歯を見せて豪快に笑う。
『この人は、空気を読むのもうまい…。』
僕はそう感じ、少しムッとした自分が恥ずかしくなった。
「あとこの量子力学は信じられねえかもしれないけど、さっきのホログラフィック原理と違って多数の学者から支持されている、まあ『事実』と言っていいことなんだぜ!
じゃあ美宇ちゃん、説明よろしくな!」
そう先輩が言い終わり、平沢さんの説明が再開した。
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