第11話 プロローグ 十一
僕は中学時代に例の小説を読み終え、高校時代になると本格的に哲学書を読み漁るようになった。また哲学書は本屋で買うのは少し高価で、高校の図書館にはほとんど蔵書がなかったので、僕は市立図書館に入り浸るようになった。
その図書館は父の書斎より当然であるがはるかに大きく、古書もたくさん取り揃えてあった。でもその雰囲気は父の書斎と似た所があり、僕は市立図書館にすぐに親近感を持った。
そして高校が終わると真っ先に図書館に行き、(ちなみに僕は帰宅部であった。)そこの司書の人にあいさつし、(人間関係が苦手な方の僕であったが司書の人とは仲良くなれた…それはお互いに本が好きだったからかもしれない。)館内で哲学書を読むか、または本を借りて家に帰って読むか、という生活を僕は繰り返した。
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