個室


防水加工された

おれの肉

あの日の約束を握り締めたまま

めぐりゆく季節の中で

きみだけを愛していると

妄言を吐く

きみなんて何処にもいないのに

永遠に個室で

真ん中からぺきゃっと折れている

まずいか?

まだ大丈夫か?

判断がつきかねる

愛してる

ただそれだけを言いたくて

絶賛迷子中

気まぐれに全員、崖の下へと道連れにする

右手にホモソーセージ

左手にホモソーセージ

光の射さない闇の中で脳は一体、何を考えているのだろう?

大人の階段を駆け上がる百姓がずびゃんと斬られて倒れ込む

助さんと拡散がそっと財布を抜き取る

いいねを連打する

愛してる

ただそれだけを言いたくて

へっこむおれの頭蓋骨

架空のきみのことだけは守り抜くと誓う夜


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