ゴーストバスター


背後から近付いて来た幽霊だった

透明だからバレてないと思ったのだろうか

おれは振り向きざまに言ってやった

「あんた、靴下が色違いなんだよ」

幽霊は自分の履いてる靴下の色を確かめようとした

でもそこには足が無かった

その隙に除霊ハイハイハイッ

血も涙も無いおれ

(どうして自分には幽霊が見えるのかな………)

おれは思った

でもすぐにそんな理由を考える必要は無いと気付いた

言葉には出来ない何か

そういったものがまだこの星には残されているのだ


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