壊れた
ある日、壊れてしまった
学校からの帰り道に
わたしは壊れてしまった
取り返しのつかないことが起こった
わたしのせいではない
巻き込まれたのだ
わたしはそれでも家に着いた
玄関の扉を開けた
お母さんが台所で夕御飯を作っていた
いつもと同じようにおかえりと言われた
わたしにはそれが信じられなかった
世界はまだあの頃の続きなのか?
あなたの知っているわたしなんて
もう何処にも存在しないのに
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