第17話りみってっど
「限界」というのはどんな生物でもあるものだ
それは人間も同じー―よもや、人間には限界がないとかいいだすわけではないだろうねぇ
まぁそんなことないのは見ればわかるものだが
と入り会えず、椎葉にとってべらべらしゃべるそれは不快だった
べらべらしゃべらなくても不快
不快、ああ不快であるーーとりあえず、この不気味な空間というか、空気をどうにかしてくれと願っている
願う?それでどうにかなるのか、どうにもならないじゃないかと言われればそうなのだろう
ただ、それでもそれを待ち望むくらいには少なくとも待ち望み続けるくらいには精神てこいに病んでいた
それは「希望」ともいえるし「絶望」ともいえるもの
――死ねば救われる、漠然とそう思っていた
平行世界に表れたそいつは今まで見たことのあるどのタイプとも違っていた
漠然と「死の騎士」と考える
ああ、そっか、あれは「死の騎士」なんだそう思うとそう見えなくもない
いや、あれがあれこそが、「死の騎士」なのだ
「夜行さん」という妖怪がいる、それはあれにそっくりだった
「夜行」さんはじろりとにらむ
首なしの馬?違うーーあれは西洋の騎士ではない
では、東洋の騎士か?そもそも東洋に騎士などおるのか?
そんな風に考える、「椎葉」は気づかない
アレの危険性が
アレに耐え抜く方法がーー或いは、「渡部」なら気づいたかもしれない
お六や慎吾という子供がいる渡部なら、妖怪天国江戸時代において子供特に、男の子が妖怪について知らないわけがないからだ
妖怪で遊んでいたころの物語である
狐がバカスとは信じられなくても
百鬼夜行の主である夜行さんについて知っているものがいたとしてもおかしくはない
ただ「椎葉」椎葉なのだ
椎葉なワンテンポ甘いところがあるそして、「椎葉」は人の悪意を知らない
そしてそんな人の悪意を何よりも嫌悪するがゆえに、ついには人間を否定するにあたった
人間嫌悪を知らない
今ことの時、までは
それが椎葉の中で燃える「黒い炎」と合致した
「、、、人間嫌いなの?」
ーーーそうだ、私も
「私も、同じだよ」
ーーー人間が嫌いだ人間が大きったいだ
だから、だから
「あのねーおねがいがあるの?私に倒されて」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「遅いな椎葉のやつ」
もうそろそろ手術台から降ろされてもいいころなんだけどなと考える
それは仕方なだろう
椎葉事態が、体の中ない慢性的に隠していた病気も見つかり
今回の病と同じくして治すことのなったのだ
おとなしく待つしかない
しかし、待てと言われるとと何でという言葉こそ出ないものの
ただただ、不安というかやるせないというか
じれったい気持ちになるのは仕方ないのだろう
「椎葉」にとって村風はどうでもよい存在ではあるが
無から風にとって椎葉は姉のような存在である
姉が倒れていたら病院に作れていくのは当たり前とばかりのい動くのである
それもまたしかたなしというところか
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