絶壁の「豊穣者」~~詐欺師の娘と、偽りの王

暇の三

第1話第一章プロローグ、偽りの王

バリバリむしゃ、むしゃ


赤子の肝は、病気に聞くらしい――聞くところによると、平貞盛は

妊娠中の女の腹を裂いて、「男児」の肝をを喰ったらしい


もちろんーーそんなのは、俗説に過ぎない、、、だが、

もっと別な「意味」で人を食らうのだったら


ーーー男にとって、人は「食料」だった


もちろん最初からそうだったわけではない、大飢饉の際

隣家の男に、息子を殺したらその肉を分け前をやるからとそそのかし、

結局、二人分の肉をを塩漬けにして食べたのだ、思えばあれが始まりだった



ーー江戸にきて、何人殺した、何人喰った

ーー何人殺した、何人喰った?


そんなのは、覚えてない――覚えてるわけない

ーーだが、男はもっとうまい手を考えた

――そのためには「結婚」しなければ、飛び切りいい女と

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