第四 智

智。智は現代においてはあらゆる書物、経験その他によって智を得、それによって物事を達する。しかしながら、智に偏れば目的のためには手段を選ばぬようになり、たとえ一時に目的を達してもその後不幸に見舞われることになる。一方、目的を達するために必要な智が備わっていなければ目的を達することができない。たとえ智がなくとも仁義礼を満たしていれば、目的のために足りない智は誰かの助けによって得られうる。智は己の能力によって物事を達するため、独りよがりになりやすい。しかし、全体として智がなければ目的を達することはできず、たとえ人の智を借りる場合においても自ら研鑽し、智への敬意なくば助力を得ることはできない。

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