あなたはつよいひと


言われる度に挫けそうだよ。

良く見られようと必死にもがく日々に、そんな一言が降り注ぐとさ。


「きみはいいね、強いから」


そうやって遠回しに僕を卑下するんだ。

自分は弱いからと悲劇の主人公ぶるんだ。



僕の弱さ?誰にも見せれないよ。


だって君たちがそう決めつけているんだから。



外側ばかりで僕を知った気になって真実をみると幻滅するんだろう?



負けるな!諦めるな!



そうやって僕の逃げ場を消し去ってしまったんじゃないか。



泣かない事が強さなのか?

笑ってれば悩みがなさそうかい?



何気なく発するその一言が誰かの精神を抉っている事にいい加減気付け。



自分と同じものさしの人間なんて存在しないんだ。



押し付けないでくれ。



だから生きにくいんだ。

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