ただ一言 ごめんって言ってほしかったの

私が怒っているのに

あなたは気づかない


私が無口になってると

あなたは何も言わない


どうしたの? って訊かないのは

気づいてないからなの?


話しかけて来ないのは

気づいてるからなの?


こうなったら 意地でも

私からは話さないわよ


いつの間にか持久戦になって

湧き上がる言葉を必死に押さえている


昨日のにわか雨や

今朝 芽を出した花のことや

話したいことはいっぱいあるのに


バカみたいに口をつぐんでいる


バカバカバカバカ……


本当に あなたはバカ


そして 私はもっとバカ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る