影響

今日 夫がね

にんじんを私と同じように切ってたんだ

前は違ったのに


私が好きな本をいくら薦めても

私が好きな映画をどんなに語っても

絶対に読まないし 観てもくれない夫


でも いつからか

にんじんは そんなふうに切るんだね


堅固に守られた彼のスタイルに

穴をあけられた、なんて思わない


けど


彼の中に 小さな小さな私がいる

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