19 あれは夢、そう夢なんですっ
そういうわけで強制イベントの開始です。
ご主人様の私室に連れてかれた私は、あっという間にあられもない姿にっ!
今の私、お仕置きモード専用の服に着替えさせられています。
(えっ、どんな?言わせないで~っ。私を恥辱の嵐で殺す気ですか!)
一口喋っただけで死んじゃう自信がありますよ!
あえて言うならそうですねーー
とっ、とても涼しい服ですっ。
これ以上は無理なので、お口にチャック!
ベッドの上でまな板の鯉になった私に、ご主人様が近づいてきました。
笑顔が、まるで地獄の閻魔様の様です。
あ、あの世が見えます。
三途の川でおばあちゃんがおいでおいでしています!
「ふふっ、さあチヨ。こんな時はどう言うんだ? その小さな口で俺に言ってみるがいい」
「やぁっ、やめてくださいぃ~」
なでなで。
「そんな事言っても俺は騙されないぞ。弱ってるフリして、まだまだ元気なんじゃないのか?」
「本当に無理なんですぅっ」
さわさわ。
「ほら、ほら、ほら。くくくっ」
「あう、あう、あうっ」
つーっ。
お仕置き中に限界が来た私は意識を手放してしまいました。
「はぁ、お前はもう少し俺を楽しませろ。そうそう早くつきてしまっては楽しめないだろ。何のためにここにいるんだ」
いえ、私ご主人様を楽しませるためにここにいるわけじゃないんですけど。
気絶してるので、文句を言いたくても言えません。
で、起きたら、なぜか元の使用人服にもどってて、休憩室のテーブルにつっぷしてます。
(不思議ですよね~)
毎回、ご主人様が、意識のない私を着替えさせて?
いいえ、まさか、そんな事ありえませんっ。
そんな事があったら恥辱の嵐で(以下略)。
もう、細かい事、考えないようにしますっ。
あれは夢だったんだと思う様にして、一日を乗りきります。
その割には、こう感触がリアルというか、とても幻っぽくないですけど。
そんなわけで、ドジな私は、ほぼ毎日白昼夢を見てるような気がします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます