05 サード・キル(詐欺師)
三番目はお兄様を騙した人間だ。
お兄様が仕事で遠方に足を運んだ時に、間違った道を教えた詐欺師。
仕事に遅れそうになるし、危険な獣に襲われるしで、兄は大変なめにあった。
おまけに常識の通じない非友好国の住民が住む集落の傍を通る様にして、彼等に襲わせようとした。
幸いにして、兄は無事だったけれど。
捕らえたそいつを問い詰めたけど、中々口を割らない。
しらばっくれてたけど、私はお見通しなのだ。
証拠がない?
だから?
このノートの力があれば、疑わしい者はすべて罰する事が出来る。
私は、彼がこの国を訪れた時に決行した。
そいつの名前をノートに書き込んだ途端、やつはカッと目を見開いて「うぐっ」っと体を折り、その場に倒れ伏した。
いい気味ね。
私の兄を騙した罰よ。
なんて気持ちいいのかしら。
最初はとんでもない物をもらってしまったと思ったけど、とんだ思い込みだったわ。
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