ヒロイン爆誕編 第参幕 妖術の魔法使い
22 コンコン
「コンコン拳」
それに
「コン殺し」
いかにもいかついような可愛いようなネーミングの技名を言って飛沫に襲いかかる。出会った時のようなすごいものを出すかと思ったら・・。
「こちょこちょこ・・ちょ?」
単なるこちょこちょこだった。そして飛沫には全く効いてない。
「俺にこちょこちょこは効かないぞ、青空」
「にゃんだと!?」
にゃんと言いながらも手はまたもや狐の影絵になっていた。犬科か猫科かどっちかにしてほしいものだ。
「そんなことより、早く閻魔宮殿に行くぞ」
飛沫は何事もなかったかのように菫横丁を進んでいく。
「ぶー、なんでこちょこちょが効かないのさ飛沫は〜」
ちょっと機嫌が悪くなった子供のような顔をしている青空にぼくは声をかける。
「アハハ、ドンマイ!青空」
「凪にもコンコン拳をやってやろうか?」
と青空は声をかけたぼくに小悪魔的な笑みというかこれから
「まぁ〜冗談やけど」
冗談なのね、顔が冗談って顔をしてなかった気もするけどね。
「やったところで嵐に祟られそうだし、白に怒られそうだから」
アハハハハ、充分想像できるよ。
「そういえば青空?」
気になってたけど聞くのを忘れていたことを聞いてみる。
「にゃにさ」
相変わらずの癖の強いような強くないような口調で青空は返事を返してきた。
「大炎町の
縁服で蝶柄の着物を買った時に定員さんに言われた『1年ぶりぐらいかね〜』という言葉、青空かもしれないという疑問が残るばかりである。
「しらん、俺は大炎町で服を買ったことにゃいし〜」
即答された。てことは他にも地獄にきた(小野
◯
「エクスプロージョンwith《ウィ》アイシング!」
地獄の奥深く、無限地獄に技名を発言した者の言葉が響く。そして妖術にてつくられた陣から蓄積させた妖力が爆発する。
彼女、光矢
そして何千もの悪魔は爆裂をくらい、それを逃れた者は氷漬けにされていった。
「ふっ、こんなもの私にかかれば大したことはない、なぜならば」
何千もの悪魔を倒した少女椿、又の名を・・。
「私は、
そう言い放った彼女の目は赤い瞳をギラギラと輝かせていた。
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