普段ホラーはあまり読まないのですが、これは主観的にはヒューマンドラマの風味が強くて読みやすかったです。
最初は怖かったけどだんだん女性が可哀想になってくる主人公。
そして偶然か必然か、現れる婚約者。明かされる残酷な真実。
それでも婚約者についていく女性は恨みより愛情を彼に持っていたのかもしれないと思わされました。
でも、婚約者にとっては、なによりの恐怖でしょうね。ずうっと、自分の罪がついてまわっているのですから。
短いながら、しっかりとした物語として、すとんと胸に収まりました。

とても面白かったです。
が、自分は怖さよりもすっきり感の方が強く感じられました。
幽霊という異常の存在になってしまった気の毒な女性とそれを受け入れた主人公。
2人の過ごした時間が（結果的に）主人公を救い、そして不徳を働いた男への報いとなった。
勧善懲悪ものを読んだ後のようなすっきり感が自分には残りました。
個人的に幽霊の女性が錯乱して逃げた婚約者に憑く前に、主人公に目配せするシーンがお気に入りです。なんだか戦友に別れを告げるかのような熱さを感じます。

これは怖いですね……。

めちゃくちゃ怖かったです。
ホラー苦手ですが、頑張って読んで良かった。

いる。ずっといる……。

くぅぅぅう！！
最後にタイトルが来ましたか！！

最後に、ギュッとしめてきましたね。
お見事です。