だるまさんがころんだ
○●子供の頃の不思議な体験 2話目●○
102 :一本足
だるまさんがころんだ、って遊びあるよね。
たいていの人はやったことある…よね?
俺は小学校低学年くらいまではやってた記憶があるんだけど、あるきっかけがあって一切やらなくなった話を語る。
103 :一本足
簡単に言うとだるまさんがころんだをして遊んでたらバケモンが出た。
鬼になって「だるまさんがころんだ」って言って壁からみんながいる方へ振り返る。
そしたら友達たちの中に明らかにバケモンがいた。
ローマにある真実の口ってわかる?
あんな感じの頭がめちゃくちゃでかくて、一本足のバケモンがごくフツーに友達の中に混じってた。
でも真実の口みたいに真顔じゃなくて、ニヤニヤ笑いながら弧を描く目から黒い涙を流してた。
それで一本足だからなのかはわからないが、頭が重いのかフラフラと左右に異様にでかい頭が揺れてる。
で、友達たちの中にそのバケモンがフツーに混じってるんだけど、周りにいる友達はだれも気づかない。
俺が恐怖に身をすくませて言葉を詰まらせていると、動きを止めている友達から「早くー!」と急かされた。
俺はどうしてもお前らの近くにバケモンがいるぞと指摘できなかった。
なんか、そうしたらバケモンに気づかれるんじゃないかと思った。
違和感を指摘したらあのバケモンが襲ってくるんじゃないかとか…そういう被害妄想が一度に溢れてきて恐怖で死にそうだった。
104 :一本足
でも逃げ場がないんだよな。
俺が「だるまさんがころんだ」って言って、振り返る。
すると友達が近づいてきていると同時に、あのバケモンも近づいてきている。
どうすればいいのかわからなくて、「だるまさんがころんだ」って言っては振り返る→バケモン接近、というのを三度くらい繰り返した。
そうしたあとで、ハッと思いついたんだよ。
あのバケモンは常にフラフラしているわけで、ゲームのルールに従うなら動いてるからアウト。
ならそれを指摘すればいいんじゃん!って思った。
なにが「いい」のかは今思い返してもわからない。
子供だったからなんかよくわからない理屈をつけて「いい」と判断したんだと思う。
俺は「×××動いた!」と言った。
今ウィキペディアみたら俺の知ってるルールと違ったんだけど、俺の地元のルールだと動いたことを指摘したら、鬼がそいつのところまで走って行ってタッチする。
そうしたら鬼が交代する…っていうルールだった。
で、俺はそのバケモンの名前を呼んで動いたことを指摘したら、そのバケモンのところまで走って行ってタッチした。
同時に休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴って、みんな遊ぶのをやめて教室に帰った。
俺が鮮明に覚えているのはここまで。
あのあとバケモンがどうしたのかは覚えてない。
タッチしたのは覚えてるけど、どんな感触だったかとかも思い出せない。
そもそも確かに俺はバケモンの名前を呼んで「×××動いた!」と指摘したんだが、その肝心の名前も思い出せない。
なんで俺がバケモンの名前を知っていたかもわからない。
105 :一本足
俺はバケモンの話を友達にはしなかったんだと思う。
でもまたバケモンが現れるのが怖くて、それ以来だるまさんがころんだは避けてた。
そのうちに学年が上がって、遊びの種類が変わったこともあって、あれ以来同じバケモンを目撃したことはない。
なんか思ったよりも長くなった。
俺の話はこれで終わり。
106 :ななしの生徒さん
その化物とやらはタッチされたんだったら鬼になった、ってことだよね?
あ、でも遊びが中断されたならもう鬼じゃないのかな?
それともまだその化物は鬼役なのかな?
107 :ななしの生徒さん
イッポンダタラ?
108 :ななしの生徒さん
>>106
おれのところだと前の休み時間で鬼になったやつは、次の休み時間でも引き続き鬼やってたな。
っていうかなにもかもが懐かしすぎる。
109 :ななしの生徒さん
最後まで近づかれたらどうなってたんだろう…。
110 :ななしの生徒さん
>>109
害意のないタイプなら、普通に鬼の負けということになるんでは。
害意のあるタイプだったら・・・食われるとか、攫われるとか?
111 :ななしの生徒さん
イッポンダタラもだるまさんがころんだをしたかっただけなんじゃないの?
112 :ななしの生徒さん
それにしたって見た目が怖すぎる。無理。
113 :ななしの生徒さん
そのバケモン、今もどこかでだるまさんがころんだに混じっているんだろうか…?
114 :ななしの生徒さん
もうだるまさんがころんだをする年ではないが、今後絶対以後二度としないと誓った。
115 :ななしの生徒さん
姪っ子たちと遊ぶときにだるまさんがころんだをする俺、無事死亡。
いやホントこのスレみなきゃよかったわ……。
116 :ななしの生徒さん
>>115
強く生きてくれ・・・・。
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