子連れフロリダ生活記録

豊福 れん

第1話 フロリダ

 主人の仕事の都合でフロリダへ引越。乳幼児を二人連れてはるばるやって来て早一年。

 ハイハイしてた子がもう走りそう。日本語も覚束なかった子が英語喋ってる。必至で勉強してるわたしの何倍ものスピードで! くそう。


 フロリダ南部に住んでいます。ここは白人よりも南米ラテン系の方が多い地域で、どこに行っても見るのはラテン系。アジア人は凄く少なくて、日本人となると会えたらめっちゃラッキーらしい。

 「らしい」というのも、わたしはこの一年間で、3人もの日本人とばったり会っている。こんなことは普通ないそうで、こちらでできたママ友曰く「子供ができるまでの八年間誰にも日本人に会えなかった」だとか。八年も日本語話さないと忘れそうだ。


 あんまりアジア人差別は感じないところです。ラテンの皆さんへの差別はあるみたいですが、少なくとも彼らからの日本人差別はありません。優しくしてくれる人が多いかな。

 たまに会う白人は差別する人もいるんだろうけど、結構リベラル。そもそもそんなに会わないけど。むしろ黒人の方が厄介です。あからさまな差別心が丸出しの人が多い。

 黒人て、ずーっと白人から差別を受けてきてるはずなのに、平気でアジア人を差別する。歴史的な物が絡んでいるそうですが、黒人差別に関して擁護してやろうという気がなくなりました。

 少なくともうちの周辺では、白人の方がよっぽど普通です。平気な顔で、アジア人に対して嫌な対応をするのは大抵黒人。機嫌のいい黒人のおばちゃんなんか滅多にいない。笑

もちろん全員ではないし、滅多にないんだけど、役所に行くと職員は大抵黒人でハズレの人柄が多いのはよくあります。


 南米の国々の母国語はほぼスペイン語。ブラジルはポルトガル語。道を歩けばスペイン語しか聞こえないこともしばしば。

 英語でさえ聞き慣れないのに、普通の事のようにスペイン語で話しかけてくる人が結構いる。もちろん分からないから、わたしが「は?」という顔をしていると、ラテンからも「何でわからないの?」みたいな顔が帰ってくる。何でやねん。知らんがな。彼らには共通語の認識なんかしら? むしろ面白い。

 こういう時、ろくに話せなくても「English please.」って返事したら会話が終わります。たぶん向こうも英語を話せないから諦める。スペイン語なんて、ここに来て初めて聞いたよ!無理や!笑

 *英語はちゃんと通じます。ただ、マイアミだと通じない事もあるとか。フロリダ南部に限って言えば、英語とさらにスペイン語も出来たら最強だと思う。


 ちなみに、大抵の製品には英語とスペイン語が併記されてます。(ミシガン州出身の方によると、これはフロリダだけとのこと。やっぱりね)それだけの人口を占めると言うことでしょう。中国人やインド人もすごく多いけど、ここまでじゃない。

 ちなみに、アメリカの学校で習う第1外国語はスペイン語だそうな。


2019.8.29

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