おれ裁判やるよ！意外に知らない民事裁判。

第24話 「脅迫男の名前は？？」

訴状には、

最低でも、被疑者の本名と住所が必須だった。

『警察での取り調べの際、示談を持ち掛けて相談したい。』

という、私の要望でＨＹ警部補より脅迫男の電話番号は教えて貰っていた。

もちろん脅迫男も私の電話番号は知っていると思う。

しかし、住所と本名が分からない。

困った。

ＨＹ警部補に尋ねても本名は「個人情報法」に引っかかるので、

脅迫男の本名と住所は教える事は出来ない。と断られた。

（え？？）

では検察庁ならば・・・

しかし回答は、ＨＹ警部補と同じ理由で断られた。

（はぁ？？）

憲法32条「裁判を受ける権利」が個人情報保護法という法律によって、

はく奪されてしまった。

コレは矛盾していないか？

裁判を受ける権利はあるが、相手の情報は教えない。

裁判所にも問い合わせた。

やはり、最低限、本名と住所は必須記入項目だと。

電話番号は記入しなくとも良いが、住所・本名は必須だと。

裁判所に事情は伝えた。

個人情報保護法のせいで、警察も検察も情報を教えてくれない！

しかし裁判所は、本名と住所がないと訴状としては受け付けられない。

裁判も出来ない。と・・・

（やはり、もうダメか？？）

この国の各組織は融通の利かない縦割り組織だ。

もはや、憲法32条より個人情報保護法という法律の方が効力が強い事になる。

憲法→法律→条令・・・という効力の序列が崩れたのである。

しかし、この個人情報保護法はネットの世界では無力である事。

そして厳重に守られた個人保護法は、もろくも崩れる事になる。

崩れた中から、知られたくない事実が出てきた・・・

続く

20200110