2 雲の向こうにいる君を探して

思い出の嶺を駆け上がり

懐かしさに手を伸ばすたび

崩れ行く岩場に足をとられる


記憶の崖を滑り落ち

樹海の底を彷徨う私は

気鬱さを纏った梢の隙間から

聳える山脈を見上げる


青空の向こう、

雲の向こうにいる君を探して

二度とは戻れないと知っても

あの山が見えている限り

私は挑み続ける

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