雑談・なんのために小説を書くのか。 自問と、問いかけ
いま現在も、書いてる途中の小説が途中のまんまなのに、こういうひとりごとはいくらでも書ける不思議。
いまもやってる自分の自主企画は書庫的なんで、参加はそっと置いていってねというスタンスで読み合い評価し合いとは無縁なので、ほんとは参加作品読みに行きたいけど、体力と時間がね……ごめんなさい。
「論」ていうほどのお堅い進言なんてものではないので、ここでは喋り口調でやらせていただいてます。
自分が人になにかを教えるなんておこがましいと思うのは、お勉強でいえば国語と社会が得意だったなあという中高時代の学歴くらいしかお伝えできないくらい学のない人間なので、
「こういうところにつたない作品置いてってすみません!」
「読んでいただいてありがとうございます!」
「評価や★を授けてくださって恐縮です!」
くらいの気持ちなんです。
作品やエピソードにコメントいただくこともあり、とてもとっても励みになっています。
自分が最初に物語の走りを書いたのは、高校生のころ。
小学生の頃は、当時流行りの複数の漫画にハマり、アニメ化された映画にも行ってた時代。
中学時代は、すでに多様化された漫画界。
流行り物ももちろんですが、マニアックなものも結構読んでました。
ドラマ好きでもあるんですけど、「物語」と「キャラ」の両立っていうんですかね、好みの作品を語るなら。
「キャラ」だけよくても、物語に真実味がなければ面白くない。
「物語」の内容がよくても、キャラに魅力がなければ先を見る気にはなれない。
自分がハマって読んでいた漫画や小説、ドラマのハマり具合からいえば、まずは大体キャラありきです。
登場人物が個性的や魅力的で、かつ、しっかりと話が作り込まれていて説得力がある。
そういう作品に自然と流れていきました。
小説は、この頃ハマったのが、推理小説、エラリイ・クイーン。
当時を思い返すと、この頃からすでに、物語そのものよりも、主人公エラリイにハマった。
クイーンという大きなジャンルではなく、「エラリイ」なわけです。
読んだことのある方にはわかってもらえるんじゃないかと思うんですが、鼻につくくらいの好青年なのに、ときにめちゃくちゃどん底まで苦悩する姿にやられたわけです。
推理小説は好きなほうですが、アガサクリスティーには行かなかった。
この違い、わかっていただけますかね?
当時の年齢で読むジャンルよりは大人向けに行ってましたね。
どこまで行ったかというと、妖艶でエロい話を書く作家さんの、「極細糸使い某超人」シリーズです。
高校時代、一冊だけ拙すぎる薄い本まで作りました友人数人と。
現実味がなくても、現実的にはありえない世界でも、そのキャラがどこかにいると思わせてくれる、そういう作品が好きです。
もうひとつ。
これを夜中に一冊ずつ真夜中暗いスタンドライト下で読んで、視力を落としたっていうのが、「広大な銀河での英雄たちの物語」。
金のない高校時代なんで、少しずつ買おうと思ってたのに、結局毎日次巻を買いに行ったという。
どっちも超超有名なんで、ぼかして書いてますが、きっと小説好きさんにはバレる書き方しました。(笑)
(他にも色々読んでるしジャンルが雑食だなあと思う)
かの作家様たちの作品は、高校時代に買い漁り、その資金のために、中学時代にはなくて入れなかったある運動部に高校でせっかく入ったのに夏休みにはバイトしたくてやめたっていう。
いまも、自分の根幹には、その影響が根強いです。
最近は新作読めてないんですが、いずれ!
仕事を始めてからは、また違う小説作家様にハマり、そちらはファンタジーな戦記。
当時はファンタジーな挿し絵の新書だったけど、あとで挿絵なしの文庫版も出版された作品。
ファンタジー戦記のお手本だと思ってます。
そして、ドラマの世界にも入っていきました。
テレビや録画機器を自分で買えるようになり、父の影響でアメリカドラマをよく見ていたこともあって、医療や警察・捜査ドラマをCSでよく見るようになった。
国内ドラマも、医療系、警察系をいまでもよく見ます。(ってか、時間がないから録画溜まりまくってる)
すごく話が逸れてる感じですが繋がってますのでもう少しお付き合いください。
なぜ、自分の過去をここで挙げたかというと。
ある国内の「医療と事件と捜査のドラマ」のキャラと世界にどっぷりとハマってしまい、その作品とキャラへの思いが抑えきれなくなり、某二次創作サイトで読むだけでは満足できず、行き着いたのが、自分で理想の話を書くこと。
書きたいから書く。
自分の原点はそれでした。
シンプルですが、その想いがなければ、ひとかたまりの話は出来あがらないのではないかなと思います。
そのお話を書く理由は、なんなのか。
・あるキャラクターを描きたい
・そのキャラクターが生きている世界を書きたい
自分の理由はこれでした。
二次創作なので「本家」があるわけで、あまり話を作り込まなくても、短い話をいろいろ書くことで「書く」という作業には慣れていきました。
もともと、いまサイトで掲載している物語を過去若い頃に書いていたんですが、いま思い返せば、キャラを書きたくて「書いた」だけの厨二病全開な書き方だったなと。
恥ずかしい。
「厨二」を書いたあとは、仕事に追われて読むのも見るのも体力を使うから日常に疲れ気味なとき、その「命を題材にしたドラマ」の主人公二人を書きたくて、周りの人々も書きたくなって、二次創作で長短200話以上書いてきました。
その経験で、過去に書いた「剣と魔法世界ヒューマンドラマ」な物語を書き直すことができたのだと思います。
絵を描ける才能があったなら、漫画を描いていたでしょう。
でも無理だから、文章にしています。
漫画家に憧れます。
メジャーな作家さんも当然好きな作品が山ほどあります。
でも、メジャーじゃないからこその作品もある。
数枚だけの限られた世界の中に、驚くほどの視覚効果と余白と余韻で、心に迫る作品を描く二次創作作品を知っています。
あれは、正規のメジャー作家さんでは出せない空気感です。
(空気感とはなんぞと訊かれそうですが、雰囲気というより、空気なんすよ、わかる方いるかなあ)
逆にそういう空気感を描けるメジャー作家さんも知っています。
アニメ化もしてる有名作品なので、仄めかしもやめておきますけど、胸に狂おしく迫ってくる「切なさ」を表現できる作品です。
自分が書きたいものはなんだったろうと思い返す。
心が痛いほどの切なさ。
絶望という言葉を知る思い。
なにものにも変えがたい存在。
手の届かないものへの渇望。
想像のつかないほどの悪意と悲哀。
誰かと思いを共にできる悦び。
書きたいと思ったのは、人の思いでした。
あなたが「書きたいもの」は、なんですか?
最近、ここで創作論や書き方を覗くことがあり、もちろん「手法」も必要だけど。
「なんのために書くのか」
みなさんにとっては、それをどのあたりに持っているのかと、問いかけてみたくなったのでした。
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