約束

「死にたい病」の私だけれど

時々、どうして結婚したのかとか

何故子供を産もうと思ったのか

子供が居ても尚働き続けるのか

聞かれることがある。

生きるため、と笑って答えてみるけど

本当に上手く笑えてるのか

生きるための選択だったのか

自分でも分からなくなる。

結婚も出産も仕事も

死にたくなるほど面倒なのに

また明日とか、またねと1日が終われば

また顔をあわせる努力をしなければいけない。

そんな短い約束を契約のように厳守して

馬鹿みたいな毎日を過ごしては

また死にたいと思ってしまう。

死にたい病は厄介だ。

けれど。じゃあまたいつか、なんて

目に見えた社交辞令は

激しく疎外感だけを私の元へ連れてくる。

いつか、なんて見えない約束なら

もう会わないけど元気でね、と

言ってくれたらいいのに。

でも、そんな約束ではもっと寂しくなる。

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