個性
男として生まれ、戸籍上も男。
逆もある。女として生まれ、戸籍上も女。
自分の容姿に疑いを持ち、同性しか愛せなかったりする人を
世間はまとめて「LGBT」という。
自分がただ、が美しいと思ったものを愛しただけなのに。
同性愛者でも両性愛者でも
肌の色が何色でも価値観が似ていれば友人だし
仮に価値観が全く違っても
互いに競い高めあえるのならば
それも友人なのに。
個性のひとつみたいなものなのに。
カミングアウトした瞬間に
大変だね、と声をかけられる友人を
何人も何人も見てきた。
本当に大変なのだろうか。
偏見があるからこそ「大変」という言葉が出るんだろう。
誰が誰を愛していようが何だっていいじゃない。
戸籍上男性でもスカート履いていいじゃない。
雑誌が生み出した流行りの服しか着れない貴方よりも
何倍も何十倍も格好いいし
潔いと私は思う。
みんな一緒の考えでないといけないなんて
どこぞの一党制の社会主義国と同じだ。
一括りにされて
自分が「普通でない」と
判断されているのではと考えながらも
本当の自分の姿を話す彼らの姿を
ただの個性としか認識していないけれど
それを打ち明ける姿は時として
どんなヒーローよりも格好いい。
ふわりと話したり
震える手を握りしめながら
少し小さくなった背中で
床にカンニングペーパーでも在るように
木目やカーペットの柄を目で追う姿も
どんな人よりも美しい。
自信を持って。
貴方は誰より美しいし、潔い。
とても格好いい。
うつむかないで、それは個性だから。
他の誰かが否定しても
貴方は誰よりも輝いてるから安心して。
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