『鹿ドキュメンタリー』 彼岸花様 凍える山のアニミス

 キャッチコピーを付けるなら?


・とある鹿の人生模様


 オススメしたい相手。

・動物ドキュメンタリー好きな方。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054891713582


 …………


 凍える山のアニミス。

 初めてその名を見た時、私は思った。

 これは雪女の話であると!


 よっしゃぁ、漢らしく雪女の可愛い話、読んでやるゼェェェェェ!

 私はそう天に叫び、そして凍える山のアニミスへ特攻したのだったが……。


 シカでした。



 さて、私の妄想はさておき、今回は、彼岸花様の作品、凍える山のアニミスをご紹介します。


 まず、この作品ですが、これは好みが分かれる作品ではないか?と思うのです。


 と言うのもこの作品、会話が無いんです!


 この作品、ネジレオオツノジカと言う鹿の物語なのですが、会話が無いのです(大切な事なので二度言いました)


 今時の作品だと、主人公が動物であっても、意思疎通(※『やぁ〇〇君!』『何してるの?』等と動物同士で喋る感じ)を図る様子が作品内にあったりしますよね?


 それがこの作品、ありません! あるとしても、人間の会話が少しあるだけです(5話まで読んで)



 ですが、だからこそ、この作品は動物ドキュメンタリーの様な感じで楽しめるんです。


 動物の動き、そう動く訳、そして周りの風景がイメージ出来る描写、これらが良くてきている為、一つ一つのシーンがイメージしやすく、私は時折、油絵の挿絵を見ながら読んでいる気分になりました。



 しかしながら、始めにも言いましたが好みが分かれそうな一作です。

 ですが、だからこそ、新たな分野を切り開いてくれるかもしれない一作ではないか?

 そう考える赤城でした。

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