「孤独な休日」

 GW。長い人は10連休にもなるという。

 生憎、私は連休にならないため、妻は子供達を連れて先に実家へ帰省した。

 次の休日には、合流しなければ・・・。


 しかし、今は久しぶりの一人の休日だ。誰にも邪魔されない日だ。

 書斎の掃除も粗方片付き頼まれていたこともやり終えた。午後はフルに休むことができる。


 いつもは、家族サービスを行わなければ父としての威厳を失うところだが、今日は一人。山積み状態になっている本を読んでも、見逃していた映画を見てもいい、通勤で使っているバイクを洗車、整備してもいい。さて、何をしようかと考えていると、スマホがなった。


「こちら義実家に到着。こどもたちとお義母さん感動の再開!!」

 私の母と仲良くはしゃぐこともたちの画像付きだった。相変わらずのLINEだとハイテンションな嫁にツッコミを入れつつ返信を考える。


「こちら留守番父さん。頼まれていた任務完了。次の休みにそちらへ合流する。それまで待機! 以上」


 さて、子供のためではない自分の休日をエンジョイしようか。

 車庫に向かい愛車の洗車していると、子供たちの自転車が目に留まった。

「ついでに整備もするか。」

 洗車を終え工具を確認し、私は息子の愛車の整備を始めた。


 たまには孤独な休日も悪くない。

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