「うん。明日もよろしく(^o^)。」

　気になる男子からのLINE。

　最初は別に意識なんかしていなかったのに……

　彼はいわゆる陰キャと呼ばれるグループだろう。クラスでもかなり浮いているように思う。寝癖やシャツもだらしないし。そんな彼と話をするようになったのは文化祭の用意のときだった。

　彼は頼まれれば断れない性格のようで、みんなに上手く使われていた。主に雑用係と目されていた。それでも彼は文化祭の準備を一日も休まなかったし、頼まれていやそうな顔をするところを、私はみていない。それだけなら、ただの引っ込み思案なんだで終わる。

　ある日、文化祭の準備物が壊れていた。原因は男子がふざけあって壊れたようだ。みんなは彼らのことを攻めた。けれど、彼だけは壊れたものを

「うん。まだ、使えそう。」といってせっせと修理し始めたのだ。

　そんな彼の姿を見てしまったら周りは騒げなくなる。ふざけた彼らもみんなに誤り、彼にお礼を言っていた。彼は何でも無いみたいな顔で

「物は壊れるからしょうがないよ。」

　それから彼のことが少し気になっている。彼の周りに以前より少し人が増えていることも……

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